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076_愛と真実を貫く魔法少女。

 真実は多分一つ!都合の良いように現実を曲げてあたしの好きなように世界を変えていけばそれはとても幸せになれることだよね?

 

 自分だけが幸せになってもどうしようもないんじゃないかな?という言葉に対しては自分すら幸せにできないならさらにどうしようもないんじゃないかな?という言葉を被せられる気がする、いやまあ自分本位で何が悪いという、わがままになって何が悪いという、とても普通で強い気持ちが後押ししてくれそうではあるのよね?


 人のために何かをしましょう、愛情を注ぎましょう、隣人を、肉身を、両親を、お年寄りを、幼い子どもたちを、憎しみを向ける相手さえも、手を差し伸べていくのです、それが世の中を平和にし、そしてあなたも幸せになれる、やり方なのです、とかなんとかは、無茶苦茶間違ってはいないものの、唯一無二の真理とか真実とかやり方ではないだよ、なぜならば、そうであるならば、未練を残した幽霊が生まれることはないわけだから、つまりあたしがあたしとしてあるが故にそれらは全くの欺瞞であるということになる、いやまあ、珍しいっちゃあ、珍しいので、例外じゃないかとい反論もあるかw


 これがそれほど珍しくはないのよ、昨今、死人に口無しは嘘になったわけで、無理無茶無念でお亡くなりになられた方々の幽霊化、その増加傾向はとどまることを知らない、ような気がするのよ、増えたよね?


 多分魔法少女のせいではあるのかなと、理不尽な行い、魔法のことね、それを振り翳しているせいで、もしくはお陰で、物理法則というか、オカルト法則が、乱れてきているんじゃないかなという、いやはっきりって、乱れているね、現世、末法の世の中だよね、念仏を唱えろなむあみだぶつ!って感じなんよなぁ。


 死んだら終わりだったんだよ、だから、それが死ぬまで誤魔化しておけば大体まるっとOKな世の中だったんだよ、ところがどっこい、死んでもそれが終わりじゃない世の中になったんだよ、そうしたら、どうなるかというと、誤魔化しが効かなくなったんだよ、当たり前だね、恨み辛みをどうにかできる手段が手に入って、しかもやりようによっては生きている時よりも強くてしぶとくなってるんだよ、そりゃあ、復讐も捗るってもんよねー。

 

 直接取り殺すほどでもなく、ただ単純に悪事を暴露するだけでも十分に復讐たり得る世の中になったので、カジュアルに悪霊をする幽霊が増えた感じだよね。


 そしてあたしはそれを後押しするのよ、世界に破壊と混乱を!いやまあそういう悪党ムーブではなくて、単純に、恨みつらみを幽霊になって晴らしていけば、すっきりと成仏できてついでに世の中の不具合も修正できるので、社会からストレス、負の感情が減るのよね、つまりは、えねみーが出なくなるか、弱くなって、こっちが楽になるのよ。


 まあ、理不尽な理由で暴れる悪霊をどうにかするという業務が増えるというデメリットもあるんやけどもねw


 ダメじゃね?

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