056_笛を吹く魔法少女。
子供が苦手なんですわよね、話が通じないから。子供というよりは赤ちゃんですね、もう完全にどうしようもなくて、自我というか、自意識というかそういうものが全くなくて、いや実はあるんでしょうけれども、未発達すぎて、ただただ、快不快の信号だけで、泣いたり笑ったりするんですよ、いや可愛いですよね?
笛を吹いて宥めたりするんですよ、子供を操るなら笛だよね、どこぞの童話にちなんでいるよ、そういう魔法を作ったんだよね。
バイオリンでも良かったんだけれども、あっちだとイメージが悪すぎるような気がする?魔王が出てきそう、というか、無理やり肉体を操作させて、寿命を縮めるとか魔王より極悪だよなぁ。
取り回しの関係で、ピアノも却下だ!グランドピアノを背負って移動するなんて何のギャグかな?いや元ネタは十分ギャグなんだけれども。
かなり古い漫画だったはず、三丁目の田中さんだったから、千葉さんだったかが、コミックスを見せてくれた覚えがあるよ、なんかアニメも見たような気がする?
だからまあ、泣き声くらいが問題なんじゃないかなとか思っていたわけだけど、その根底にある、保護されたい、親に抱かれていたい、愛されたい、という願いが叶えられなかったネガティブさが、そのまま、えねみーのエネルギーになるというパターンがあるのよね、いやまあ、生まれてこれなかった赤ん坊の怨念、というよりは単純な悲しみとか、この場合は、周囲の後悔とかが主体になったりするんだけれども。
単純に幼いうちに亡くなってしまった悲しみとか後悔とか、やるせなさとか、理不尽さとかが、そのまま、怨念というか、ネガティブな感情となって、注ぎ込まれてしまっている感じなのかな?
水子霊とかは昔から有名だったらしいけれども、それが、実体化したような感じかなぁ、いやまあ、堕胎の全てが悪いとは言わないわけですけれどもね、ままならねーですわね。
単純に邪魔だから、必要とされてなかったから、生まれてこれなかったとか、生まれても処分されたとか、そういう話も混ざってくるのよね、いやまあ、やるせないので、一緒に幽霊になりませんかとか誘ってみるんだけれども、幼すぎて、うまくいかないのよね、うん、無力とまでは言わないけれども、何だかな?
まあ、笛で誘って、あちらに送りましょう、来世ではお幸せに?
なれるといいねぇ。