表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/100

056_笛を吹く魔法少女。

 子供が苦手なんですわよね、話が通じないから。子供というよりは赤ちゃんですね、もう完全にどうしようもなくて、自我というか、自意識というかそういうものが全くなくて、いや実はあるんでしょうけれども、未発達すぎて、ただただ、快不快の信号だけで、泣いたり笑ったりするんですよ、いや可愛いですよね?


 笛を吹いて宥めたりするんですよ、子供を操るなら笛だよね、どこぞの童話にちなんでいるよ、そういう魔法を作ったんだよね。


 バイオリンでも良かったんだけれども、あっちだとイメージが悪すぎるような気がする?魔王が出てきそう、というか、無理やり肉体を操作させて、寿命を縮めるとか魔王より極悪だよなぁ。


 取り回しの関係で、ピアノも却下だ!グランドピアノを背負って移動するなんて何のギャグかな?いや元ネタは十分ギャグなんだけれども。


 かなり古い漫画だったはず、三丁目の田中さんだったから、千葉さんだったかが、コミックスを見せてくれた覚えがあるよ、なんかアニメも見たような気がする?


 だからまあ、泣き声くらいが問題なんじゃないかなとか思っていたわけだけど、その根底にある、保護されたい、親に抱かれていたい、愛されたい、という願いが叶えられなかったネガティブさが、そのまま、えねみーのエネルギーになるというパターンがあるのよね、いやまあ、生まれてこれなかった赤ん坊の怨念、というよりは単純な悲しみとか、この場合は、周囲の後悔とかが主体になったりするんだけれども。


 単純に幼いうちに亡くなってしまった悲しみとか後悔とか、やるせなさとか、理不尽さとかが、そのまま、怨念というか、ネガティブな感情となって、注ぎ込まれてしまっている感じなのかな?


 水子霊とかは昔から有名だったらしいけれども、それが、実体化したような感じかなぁ、いやまあ、堕胎の全てが悪いとは言わないわけですけれどもね、ままならねーですわね。


 単純に邪魔だから、必要とされてなかったから、生まれてこれなかったとか、生まれても処分されたとか、そういう話も混ざってくるのよね、いやまあ、やるせないので、一緒に幽霊になりませんかとか誘ってみるんだけれども、幼すぎて、うまくいかないのよね、うん、無力とまでは言わないけれども、何だかな?


 まあ、笛で誘って、あちらに送りましょう、来世ではお幸せに?


 なれるといいねぇ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ