052_仕置人な魔法少女。
信じられるものは何もない、全てに裏切られてきた、人は必ず嘘をつく、だから私もそうする、という思考の流れは、まあわからないでもないのよね、というか、人間不信とか社会不信とか、疑心暗鬼とか、恨みつらみとか、が凝り固まって捻じ曲がって生まれたというか、存在を始めたというか、あの世に行き損なったものが、幽霊であるからして、いやあたしは結構例外ではあるのよ?
恨みとか辛みとか永谷園やらやばたにえんとかそいういうのはないから、前にもいったような気がするけれども、まだまだ遊びたかったから、そのままこっちに残ったというのが真相であるし、ある意味未練はあるわけであるけれども、あと、遊び方が不穏ではないかなとか、魔法少女のマスコットであるところの、羽猫君がツッコミを入れたりはしているけれども、まあそこまで酷い幽霊ではない、悪霊かどうかと言われると、まあ、相手次第ではあるけれどもね?
悪いことを考えている人にとっては結構な悪霊ではあるんじゃないかな?
天網恢々疎にして漏らさず、ではないけれども、結構覗き見、聞き耳し放題であるし、幽霊仲間のネットワークで悪事とかは普通に千里を走ったりするのよね、いやこの種族でいると死人に口無しとかって全く意味をなさないということなのであるわけでして、卑怯というか、ずるいと言われても仕方がないような気がする?
探偵にでもなれば良いんじゃないのかという、指摘は尤もでありまして、そういうふうに動いていることもあったりなかったり、いや、普通に幽霊は現世にそれほど影響を与えられないけれども、あたし、魔法少女でもあるのよね、普通に物理的に動けたりするんですよね。
消えて浮かべて壁抜けできて電子的なデータも抜けて死んだものから話を聞けて、さらにはそのまま取り憑いて記憶をのぞくこともできる、とか、どこのチータですか?というくらいに違法改造された社会構成員なわけよ、いや、人権だけがないのだけれどもね?
人に酷いことをされてその嫌な感情が凝り固まって、収縮されていって、復讐のためにえねみーになるというのは、結構普通にあって、でも、それが正しく、悪いやつに向かうことがまあ、少ないのよね、いや、まあ、えねみーが生まれた時に近くにいるのが悪者であることは多いのでおおよそ復讐は完成してしまう、ことも多いのだけれども、結構、記憶が落ちるみたいで、裏切られた、復讐しなければ!という気持ちだけが暴走して、無差別に暴れるとか、酷いことをするとかになるのよね。
つまるところ正しく被害相応に、復讐させてしまえば、えねみーは自然に消滅するのよね!
そういうことだから、因果応報?というやつかな?
安心してね、あなたたちは、あたしが、迷わず成仏させるから!
じゃ、ばいばいw