015_お盆の魔法少女。
目の前を胡瓜で作られたマシンが爆走していくんよ!それも何台も何台も!
竹槍マフラーにシャコタン、鉄パイプでアスファルトを削りつつ、いやあれ、木製だは爪楊枝というか楊枝だね、逆に削られているね、あ、摩擦熱で火がついてる、火だるまにならないのは、水けたっぷりの胡瓜で車体ができているからだね!
左前の白装束にいっぱい刺繍がしてあるね!夜露死苦とか、喧嘩上等とか、吉祥天女とか南無阿弥陀仏とか書いてある、というか、般若波羅蜜って、なんだろうね、金糸で刺繍しているような?
竹槍マフラーから出てる煙はお線香の香りがするね、すごいね、これだけ数が揃うと壮観だね、数百台はいるね、それが空中の道路で爆走しているね、珍走団っていうんだっけ?
違う?
お盆の時期にやってくる、精霊馬に乗ったご先祖様?いや嘘だー、角にある煙草屋オババの無くなったおじーさんは暴走族じゃなかったよ?いややんちゃしていたとか言っていたか?小指が取り外せるのが定番の一発芸だったなあw
あ、なるほど、この時期に現れる定番えねみーなのね?
胡瓜のマシンに乗って、街中を爆走するあの世からの死者、ごせんぞーく?急いで子孫のところに戻るために最速のマシンを用意したらば、その速さに魅せられてしまって、暴走しているというか失踪しているというか、俺は今風になるとかなんとかやっちゃってしまっているの?
目的と手段が逆転してない?
で、どうすれば解決できるのかといと、スピード勝負だとかなんとか、峠を攻めれば良いのかな?こういう時には、豆腐店の車がマストアイテムなんだよね、よろしくでめかのドックなんだよね、誰も俺の前を走らせなければ勝ちというかなんというか?
なるほど、真正面から有無をいわっさずすごい勢いで突っ込んで、先に避けた方が負けとかになるのね、よーし、魔法少女的魔法で、マシンを用意するよ!
あっちが胡瓜ならこっちはゴーヤで作るぜ、棘があって強そうだろーw
それはそう、そうなるよねー、こっちは避けないもんね、すごい音を立てて、胡瓜のマシンが吹っ飛んでいくね。
所詮胡瓜だしねー、ごせんぞーくパワーがあってもゴーヤの硬さには敵わなかったか、というか、リアルに作りすぎているから脆いのか?ある意味胡瓜そのままならよかったかも?
あ、なんか付き物が落ちたみたいに、みんな子孫の家に向かい始めたね、めでたしめでたし。
帰還時には牛歩戦術で渋滞するのを、解消しなければいけないの?
毎年やってるんの?本当に?