表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/100

015_お盆の魔法少女。

 目の前を胡瓜で作られたマシンが爆走していくんよ!それも何台も何台も!

 竹槍マフラーにシャコタン、鉄パイプでアスファルトを削りつつ、いやあれ、木製だは爪楊枝というか楊枝だね、逆に削られているね、あ、摩擦熱で火がついてる、火だるまにならないのは、水けたっぷりの胡瓜で車体ができているからだね!


 左前の白装束にいっぱい刺繍がしてあるね!夜露死苦とか、喧嘩上等とか、吉祥天女とか南無阿弥陀仏とか書いてある、というか、般若波羅蜜って、なんだろうね、金糸で刺繍しているような?


 竹槍マフラーから出てる煙はお線香の香りがするね、すごいね、これだけ数が揃うと壮観だね、数百台はいるね、それが空中の道路で爆走しているね、珍走団っていうんだっけ?


 違う?


 お盆の時期にやってくる、精霊馬に乗ったご先祖様?いや嘘だー、角にある煙草屋オババの無くなったおじーさんは暴走族じゃなかったよ?いややんちゃしていたとか言っていたか?小指が取り外せるのが定番の一発芸だったなあw



 あ、なるほど、この時期に現れる定番えねみーなのね?


 胡瓜のマシンに乗って、街中を爆走するあの世からの死者、ごせんぞーく?急いで子孫のところに戻るために最速のマシンを用意したらば、その速さに魅せられてしまって、暴走しているというか失踪しているというか、俺は今風になるとかなんとかやっちゃってしまっているの?


 目的と手段が逆転してない?


 で、どうすれば解決できるのかといと、スピード勝負だとかなんとか、峠を攻めれば良いのかな?こういう時には、豆腐店の車がマストアイテムなんだよね、よろしくでめかのドックなんだよね、誰も俺の前を走らせなければ勝ちというかなんというか?



 なるほど、真正面から有無をいわっさずすごい勢いで突っ込んで、先に避けた方が負けとかになるのね、よーし、魔法少女的魔法で、マシンを用意するよ!


 あっちが胡瓜ならこっちはゴーヤで作るぜ、棘があって強そうだろーw



 


 それはそう、そうなるよねー、こっちは避けないもんね、すごい音を立てて、胡瓜のマシンが吹っ飛んでいくね。


 所詮胡瓜だしねー、ごせんぞーくパワーがあってもゴーヤの硬さには敵わなかったか、というか、リアルに作りすぎているから脆いのか?ある意味胡瓜そのままならよかったかも?


 あ、なんか付き物が落ちたみたいに、みんな子孫の家に向かい始めたね、めでたしめでたし。


 帰還時には牛歩戦術で渋滞するのを、解消しなければいけないの?


 毎年やってるんの?本当に?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ