014_ポチッとなな魔法少女。
今日も今日とて幽霊家業、種族:幽霊、職業:幽霊(兼ねる魔法少女)なあたしです。幽霊のお仕事ってやっぱり人を脅かすことだよね?
ただ魔法少女のお仕事が、人を助ける?ことなので、両立が難しいんだよなあ、いやオンとオフを分ければいいのか?つまりは幽霊のあたしと魔法少女のあたしで、立ち位置を変えればいいんだよなぁ。
魔法少女のお仕事は、どこからともなく湧いてくるえねみーを、やっつけて、ここではないどこかへ、吹っ飛ばすというか堕としてやることなんだよね。
なんでえねみーをやっつけるのかというと、それを放っておくと、人に悪さをしてしまうから?なんだって。
迷惑をかけるとか、なんとか、かるまーがなんとかかんとか、ろうとかおすのバランスがとかなんとかかんとかとか言っていたけど、ぶっちゃけると、あたしの縄張りを荒らすのでないないする、と考えてる、うんスッキリするね、ご町内の平和は私がバスターするのです。
私がご近所さんを脅かしたいのに、その前に騒ぎを起こされると、困るじゃんかよ、ゆっくり落ち着いて、一人で、雰囲気を出して、こう、満ち足りた感じで、言いたいじゃんかw
うーらーめーしーやー♪って。
なんでうらめしやなのかは知らないけど、そもそもこれが幽霊のお仕事であるのかということは、本能的な何かで知っているだけで、理屈とか理由とか知らないしー。
そうやって、脅かしたいのに、先にえねみー騒ぎでパニックになられていると、その、あの、困る。
だから先んじて排除するのです、奈落へ落とすのです、落とし穴なのです!こう、手元にスイッチを用意して、ポチッと押すとボッシュートになります。タイミングが大事なんだよね、範囲を設定しておいて、そこに落とし穴っぽい何かを作っておいて、えねみーが足を、いやまあ足じゃないのもいるけど、手でてけてけと歩いてきたのもいるけど、ともかくそこに入ってきたのを、確認してポチッと押すのです。
そうするとあっちから手がたくさん湧き出てきて、捉えて、堕としていくのですよさようなら、犬の体におじさんの顔をしているえねみー、なんか、角の煙草屋おばあさんの亡くなった宿六さんに似ているような気がする顔だね。
そうやって綺麗にした後で、おもむろに現れてうらめしやとか言うのですよ、こう柳の下とかがいいらしいと、本能が、どこからか流れ込んできている謎知識が言うのです。
柳ってどこに生えているんだろう?
魔法少女の魔法で、柳を生やすのは良いアイデアではないかなというか、柳に手足をつけて、移動式にすれば良いのか、ナイスアイデア!これでいつでもどこでも柳の下に現れてお仕事ができますね。
魔法少女がえねみーっぽいのを増やすのはやめてください?
全然違うじゃないか、ねえ?
(クネクネと動く柳と視線(?)を合わせてお互い肩(?)をすくめています)
柳の目と肩ってどこにあるんだろう?