4,猫の抱える問題
耳郎「いらっしゃいませ、どのような品をお探しでしょうか?」
お客様「4人くらいが座れるソファが欲しいですね。色は何でもいいです。」
耳郎は悩んだ。普通の家具屋としての相談だと。普通の依頼については畑に全部任せていたので、何をどうしたらいいのか何一つ分からなかったのです。
耳郎「畑の野郎、何処に居るんだ全く。コンビに行くくらいで1時間も経ってるぞ」
その頃畑は、野良猫と戯れていた。
畑「猫ちゃん可愛いね、何でこんなにムチムチしているのかな?」
猫が急に叫ぶ…
猫「オイワレ…あんま触んなよ、野郎に触られても嬉しくないんだよ…」
畑「猫が喋ったーーー!!」
畑は驚いた、猫が人間の言葉で話したのだから。それと同時に、この猫が八百万の何か何じゃないかとすかさず推理した。
畑「君以外にも喋れる猫っているの?」
猫「あぁいるさ、河川敷の方に沢山な」
畑「何で河川敷なんかに?」
猫はあまり話したくなさそうだったが、キレ気味にこう言った。
猫「人間が捨てていくんだ…お前も見たことあるだろ?箱に拾って下さいって書いて俺達みたいなのが段ボール一つで凍えている姿を…」
猫「拾われてもまた捨てられるし、動物愛護団体は俺達にとっては生きるか死ぬかの場所だ。飼い主が現れなかったら処分されるからな。だから俺達は河川敷に集まって猫の国を作ろうとしてんだよ、同胞の居場所を作るためにな。」
畑「猫…」
このことを耳郎さんに相談しようと八百万屋に走って行きました。