3,耳郎の技
耳郎「俺の技見せるわ」
畑「前にチェンソーでやっていた霊魂なんたらかんたら以外に技があったのか…」
耳郎「いくぜ…」
そう言うと耳郎はある物を取り出した。
耳郎「俺の自慢の刀さ…この刀は悪八百万専用の刀で、悪以外は切れないって効果があるんだ」
アゲサゲ「俺だけにしか効かないってか、何でもありかよ。」
耳郎「まぁ、痛くしねぇよ。」
アゲサゲ「俺だって簡単にはやられないぜ。」
勢いよくアゲサゲを切ろうとした耳郎は急に止まり窓を指してこう言った。
耳郎「そっ空にUFOが…」
アゲサゲ「なっ…なに、どこだ耳郎、何処にUFOが…」
裕太と畑は古典的な惑わしに呆れて見ていた。
耳郎「こっちだぜ…」
アゲサゲ「そっちか耳郎!!」
アゲサゲが振り向くと首の位置に刀があった。振り向く反動でサクッと首チョンパした
アゲサゲ「おっ…俺を騙したな、耳郎。」
耳郎「UFOなんているわけ無いだろちょっとは考えろよ」
アゲサゲは静かに消えて八百万の幼体だけになった。
スイ「僕はイスの八百万のスイだよ。裕太、僕を長い年月使ってくれてありがとう。壊れそうな僕を直し続けてくれた裕太には感謝でしかないよ。だけど、僕のせいで裕太に迷惑が掛かってしまったから、僕はもう…」
裕太「そんな事はないさ、君の状況なんて知らなかったし八百万とか見えなかったし、何だかんだ初めて会ったけど、ずっと近くにいた感じがする」
裕太「安心感っていうのかな…。君がいたから僕も快適に過ごせたのかもね、退治するなんて言ってごめんね」
スイ「いいんだよ裕太、これからもヨロシクね」
裕太「うん。耳郎さん畑さんありがとうござ…あれ…いない」
ちょっと前に家を出た耳郎と畑
畑「いいんですかお代」
耳郎「ふんっ。あんなナヨナヨした後に金を貰ってもいいことした気がしねぇ。俺はさ畑、もっと暴れたいんだよ。あんなバカでも引っかかる子供っぷり。悪八百万に呑み込まれても、必死に抵抗していたんだな…」
耳郎は笑う、それを見た畑は思う。耳郎さんって笑顔になれるんだと、
耳郎「あぁ!なんか言ったか…」
畑「何でもないですよ。」
こうして耳郎と畑は静かな夜を歩いた