レイモンド...が?!
「10分休憩終わりだ!!!!!」グラウンド全体に聞こえるかのような声でバイデン先生が言った。
「次は魔力テストを行う!実演は...俺でいいか」バイデン先生が呟いた時、
「質問!バイデン先生の職業は魔法柄ではないですよね?なら使えないんじゃ?」
メガネをかける小柄な男の子が言った。「君は確か...あぁ!ジェピター・リンか。
固有スキルが魔法じゃなくてもな、こうやって....」頭の上に手を出し、詠唱を始める。
「---------。火炎弾!!!」火炎弾が手のひらから勢いつけ、空高く登っていった。
「「おおおおおお!」」
「努力次第では魔法職でなくとも、スキルに追加されるぞ!俺の場合は3ヶ月程度だったが..
お前らはどうかな!ハッハッハ!!」高笑いをしながらバイデン先生が言い、続けて
「例えMPがあっても、使えなければ意味はない。職業が魔法柄じゃなくても
修得しないと差が出るぞ?」
「まずは最下級魔法の火と水の詠唱を教える。最下級だからといって舐めるなよ?
手のひらに魔力を集中させ、イメージを忘れずにな!
あ、魔法ができた者から教室に戻れよ?」
「バイデン先生!また生徒が魔力枯渇に!!」
「これで9人目か...今回の1年はレベルが低いなぁ!ハッハッハ!!」
「あ”〜できねぇ!!!!」「むずいよね〜これw」
魔法を使うのは本当に難しい...手に魔力を集中させ、維持するのでも精一杯なのに...
所有スキルはするのは簡単らしいけど、取得してない
スキルを使おうとすると魔力酔いにかかって....うっぷ...
ま、魔法職の奴らどうだ?![バっ] 後ろを振り返る。だが・・・
後ろに居たはずの魔法職達がいない...どういうこっちゃ?
「オリビア、魔法職は全員魔力供給室に運ばれていったぞぉ!ハッハッハ!!」
9人全員リタイアかよ!!!あ”〜気持ち悪い”....
「バイデン先生、できました!!!」誰かがそう叫ぶ
そう言ったのは、なんとレイモンドだった。
「え”え”!!レイモンドが!?」大きな声でゲインが喋る。俺も同意見だ。
まさか本当にレイモンドは強かったのか?
「おお!じゃあやってみてくれ!」「はい」
詠唱を始めるレイモンド。「-----。ウォーター!」プシャアとなりながら、手から出てくる。
「え、マジか...じゃあ闇生け捕りはしてなかったっていうのかよ..」
「うはwww俺終わったんだけどww」言葉から心情を語られないように
明るい口調で話した。「ふむ...なるほど。いいだろう。」
「ありがとうございます。」そう言いながら俺の事をゴミを見るような目で見て、
レイモンドは教室に戻りに行った。