ギルドのルール
前回のあらすじ ギルドマスターと対面した!
「俺の名前はゼブだ!よろしくな坊っちゃん!」明るく振る舞う男は、
なんとギルドマスター。なんかこう...坊主で目つきが鋭い人を想像していた..。
「承認できるかい?」ヲッシュ先生がゼフに話しかける。「いや全然いいぞ!
俺はここのギルドの権限を握っているから、そんな事ちょちょいのちょいさ!」
「..いつも通りで安心したよ。」そう言われ、ゼフは目を丸くする。
「ヲッシュ婆さんは雰囲気変わったな!先生になったからか?」
「どうだかね。それよりもこの子等の登録と説明を早くしてくれるかい?」
「わ〜かってる!この俺がやってあげるさ!」そう言いながら、
ゼフは角のテーブル席についていた、生徒たちの方に向かった。
「こんちは!ヲッシュ婆さんの連れだよな?」「はい、そうです!」
「よし、じゃあ君等、この水晶に触れてくれ!これを触れれば、
ステータスの登録は完了だ!」そう言いながら、ポケットから
小石サイズの水晶を取り出した。「まず君! はい君! 君! 君!」
ステータスを見ては、生徒達のステータスを書いていった。
「よ〜し、後はこの指輪をはめて...登録完了だ!」
「ありがとうオッちゃん!」ゲインが明るい口調で話す。
「ま〜〜だオッちゃんじゃねぇぞ〜〜!」そう言いながらゲインの髪を
ワシャワシャと触った。「そんなことしてないで、早く説明してちょうだい。」
「はい、じゃあ説明させていただきます...」ヲッシュ先生に拳骨された
痕を触りながら口を開いた。「ギルド内にはランク制度がありまして...
下から10級、特例を除けば、1番上が1級だ。」
「1つ星が付く職業は、殆どの人が3級に位置します。ここまでいけば達人の仲間入りだ。」
「級を上げる方法は、10~7級はギルド面接などで決まるが、6級からは
王国の面接を受けないといけないからな。」
「そして依頼内容。依頼は個人とギルドで別れてるぞ。下からE級〜1番植えがS級です。
Sレベルはドラゴンとかだから中々でないぞ。」
「依頼失敗したらカネ払わないといけないから気をつけろ。」
「依頼無しでもダンジョンには入れるぞ。」「ま!こんくらい...か、な?」
長話のせいでか、生徒全員が体を伸ばしている。..眠そうだ
「説明ありがとう。明日からダンジョンに潜るとするよ。」
「無理すんなよ?」「な〜にいってんだい、これでも1級なんだからね。」
「さて...ほら!いつまでボケっとしてんだい。今日は遅いから宿に行くよ。」
そう言いながら皆を叩き起こし、ギルドを後にした。