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3.ギルド加盟試験

その後私はローゼンと共に森を抜けて平原に出ていた。

「街道が見えてきたし街も近いようだねぇ」

「そうみたいだね」

それからしばらく歩いていると大きな門が見えてきた

規模からして王都とかそんな感じの大都市のようだ。

「おい、君達ギルド証は持っているか?」

「ギルド証?そんなもの持ってないねぇ」

「私も持ってないです」

「そうか、じゃあこの書類に名前を書いて街のギルドに持っていくといい、そこでギルドに所属している証であるギルド証が貰えるから、どこのギルドに所属するかは好きにするといいさ」

随分と親切な門番さんだねぇ、そんなことを思いながら街を歩いていると

ローゼンがとある建物の前で止まった。

「ここ…強い人沢山いるからこのギルドにしようよ」

ギルドー百合姫&死神の酒場ねぇ…何だろう私と同じ思考の奴かな…

ガチャ…

「失礼するよ、ギルド証を発行しに来たのだけれどここで合ってるかね?」

「………マスター…『死の黒騎士』と何か強そうな人が来た…」

入ると黒色のマフラーを巻いた暗殺者風の黒髪ロリがいた。

カワイイ…抱きたい…おっと危ないねぇ…

「ミル〜どういうこと?って、本当に黒騎士じゃないの…」

「どうもどうもサブマスターやっとりますカリンってものです」

「私は百合姫の方のマスターをしていますクリスです」

サブマスターの方は彼岸花の模様の和服に黒髪の映える美女。

マスターはシスター服を着た金髪のお姉さん。

うむ…どちらも可愛い。 

「お二人とも…ちょっとよろしいかな?」

「なんや?」「どうしましたか?」

(ぶっちゃけお二人は百合なのかい?)

(えっ…いやぁ…そのぉ…)

(せやな〜ちなみにウチはタチやでぇ〜)

(ほぅ…そうなのかい?)

(因みにクリスちゃんはネコやなぁ〜ベットの上のクリスちゃんはめちゃくちゃアレやで…)

(ちょっと…何バラしてるのよカリン…//)

(甘々とイチャつくのは目の保養になるから助かるのだが、そろそろローゼンが待っているからね話に戻ろうかねぇ?)

さてと…話が逸れて完全な百合トークへと行ってしまったが…

「さてと…先ずはこちらのギルドについての説明からですね、こちらは百合姫と言うギルドと死神の酒場と言うギルド二つが合併したギルドでありどちらにも所属扱いとなります」

「ウチは今から酒場のマスター達呼んでくるから説明聞いて待っててな〜」

そう言って上の階にカリンさんは消えていった

「それでですね…ギルドにはギルドランクと言うものがありましてここは一応最高ランク帯である白金なので高ランクの依頼が多く届きます。なので加入にも実力を示してもらう必要があります、このあと死神の酒場のマスター、サブマスター含めて加盟試験を行いますね。」

なるほどねぇ…しかしまぁこれはあたりだねぇ…

「彼女達が試験を受ける人たちかい?」

「そうですよクロウさん」

カリンと一緒にクロウと呼ばれた銀髪で軍服を着た少年と赤髪に魔術師らしいデザインの軍服を着た青年がいた。

「俺は死神の酒場ギルドマスター、アルバートだ」

どうやら赤髪の青年はアルバートと言うらしい

「先程紹介のあった通りサブマスターのクロウです」

「人が揃ったみたいですし試験を始めましょうかね」

そう言われて私とローゼンは4人について行き地下に案内された。

「さてと、試験内容は簡単です。私達の中から好きな相手を選んで対戦してもらいます。実力を残り3人で判断し合否が出ます。」

シンプルな実力試しといったところだねぇ

「では…私はクロウさんと対戦お願いします」

「マジですか…あの『死神の黒騎士』が相手なのか〜」

「もしかして私って有名人?」

「そうだな…旧魔王城の門番であり挑んだ者達は数多だが…誰一人生存者は居ない冒険者の中では絶望の象徴であり死の森で遭遇してはいけない相手に分類されている正真正銘の怪物…とされているな」

そんなにローゼン有名だったのか…驚きだねぇ

「ん…でも彼女は私に勝った…後女の子に怪物は失礼、デリカシーが無い」

「む…それはすまなかった…」

「ほら、ローゼンさん試験始めるよ〜」

そうしてローゼンVSクロウの試験が始まった

_____________________________________


「七罪霊装ー強欲グリード、霊装展開ー八咫烏」

私の手元に相棒の大鎌が出てきて、背中には漆黒の羽が8枚展開される

「大罪霊装持ちかよ…きついな〜」

そう言うとクロウは

「霊装展開ー厄災顕現(ディザスター)

そうクロウが言うと私の周りに魔法陣が出現し、

「なっ…!喰え!グリード!」

突然隕石や雷撃を纏った暴風、猛毒の雨等が出てきた。

「天災を発生させる霊装か…ならば…」

「うーん…消され続けて効果があまりないなぁ…」

お互いに決め手に欠けて消耗戦になりかけている。

だけども、私にはとある切り札がある。

「喰えグリード、そしてやっと技の後の硬直を見せたね…バースト」

今まで捌いた攻撃をそのままカウンターとしてブチ込む!

「いや〜…参った参った降参するよ3人とも合格でいいよね?」

「ふん…奥の手の霊装を隠した上でよく言うな」

クロウのやつ…手加減していたのか…

「ほな次は…ええと…」

「おっと自己紹介がまだだったねぇ、私は赤羽鏡花、異邦人だねぇ」

むっ…彼女は異世界から来たのか道理で強い訳だ。

「へぇ〜異邦人かい珍しいねぇ、で?誰と勝負するの?」

「そうだねぇ…カリンさん、お相手願おうか」

「よろしくな〜もし私に一撃でも当てたら私のクリスちゃんを一緒に可愛がる権利をプレゼントしようか〜」

「ちょっと!何勝手に私を景品みたいにするのよカリン!」

「ちょっとあの子の本気見たくてねぇ…お願いできるかしら?」

そう言って上目遣いでお願いしてくるカリンに対してクリスは

「っ…もう…仕方ないわね…」

そうして私の試験は終わり鏡花の試験がスタートした。 

_____________________________________


さてと、私も本気出しますかねぇ。

「霊装展開ー魔導図書館」

「霊装展開ー彼岸極装、妖刀紅蓮、魍魎番傘」

いつものような彼岸花のデザインされた和服に紅色の刀、そして大量の御札が貼られた番傘、さてとどうしようかねぇ、

「ディストーション、レールガン、コーキュトス」

「見たことない魔術に屈折して軌道が読めないこれは厄介やなぁ…だけども魔術師なら私には一生勝てないで?」

そう言って番傘を向けて受けると

「へぇ、言い方から察するに魔術は無効化されるようだねぇ」

「さて、一撃当てられるか?この傘には魔術を吸い寄せる効果もあるで」

さてと、余裕を表面上見せているがもう一つの霊装出すしかないかねぇ…

実際魔術無効はかなりキツいこうなったら…

「霊装解除…霊装展開ー怪物蒐集典」

さぁて、意外にもオカルトは好きなのでね

「そちらもこっからが本番って訳やなぁ」

「鋏ーワタシキレイ?」

(さてと…これは)

「残念なことに趣味じゃないわ」

ジャキンッ

「いやっ…突然斬撃は危なすぎるやろ」

「おいおい、今のを回避するのは想定外だねぇ」

さてと次はこれにしようか

「狂ーシミタラヌ」

「精神攻撃はギリギリセーフやな」

「一瞬止まれば十分だとも」

「鐘ーフェブラリートレイン」

カンカンカンカン

「ぐっ…一撃もらったからうちの負けやなぁ」

ふぅ…危なかったしかしまぁ化け物だなこれは

「クリスちゃん安心していいで、普通にデートへ同伴として連れてくだけやから」

「なら…いいですけど…今度二人で行きましょうね…//」

「さて鏡花とローゼン、ようこそギルド百合姫&死神の酒場へ」

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