2.最強の怪物がまさかねぇ…
その後私は森の中にいた。ポケットには女神からの手紙で死の森と言われている、
魔族領と人類領を区切るウィチロポリス大森林の旧魔王城付近に飛ばしましたとか書かれているねぇ…
「さてと…ひとまず森の中で魔物を狩って霊装を強化したりしようかねぇ…」
そんな感じで魔物を狩っておそらく2年程経った、だいぶ強くなれた気がするねぇ…
「そろそろ旧魔王城にでも行こうかねぇ、財宝でも残ってたらラッキーだ」
そうして私は飛翔魔術で旧魔王城付近に降り立った。そこには黒いローブを纏った人影があった。
『汝、何故にここに居る…』
「ちょっとした冒険といったところだねぇ、そんな訳だから通してもらおうか」
そう言った直後私は素早く後ろに回避行動をとった、直後先程いた地面が斬撃によってえぐられていた。
『是、ならば汝我に力を示せ!』
そう言って黒ローブを捲ると中には漆黒の鎧を纏っていた。
『我が名はローゼン、いざ参る』
そう言ってローゼンは一瞬で私との間合いを詰めてきた。その両手には黒色と青色の剣を持っていた感覚的に霊装だろう。
「爆ぜろ、ディストーション」
なので私はディストーションを使用して歪曲爆撃で対応するが、ローゼンは爆風を大鎌で切断し私との間合いを詰める。
これは驚いた、まさか…
「霊装を3つも持っているなんてねぇ、これは面白くなってきたじゃないか」
『八咫烏展開』
その直後後ろに4対計8枚の羽が出てきた。
「これは私もヤバくなってきたねぇ…まさか霊装を4つも持っているなんて」
『我が霊装は2つのみ、他の霊装は我に挑み敗れ去った者たちの遺物也』
そうなると幾つ隠しているかわからないな、こうなったら…
「こちらも使うしかないねぇ…霊装展開ー魔導図書館」
そう私が唱えると周りに本と魔法陣が展開され始めた」
「さてと…ディストーション、minusK、グラヴィティゼロ、レールガン」
一瞬で魔術を展開する。
『なっ…!動けないだと…!』
「ふっふっふ…重力場と絶対零度以下の温度、その上で起動を捻じ曲げて私の意思で致命傷を与えられる状況だ、これは君の負けじゃないかねぇ…」
『ぐっ…!悔しいが…我の完敗だ…』
いやぁ…危なかったねぇ…これ以上霊装を出されたら危なかった可能性はある
「それはそうと…ローゼン君私の仲間になる気はあるかい?」
『仲間…だと?』
「そうだよ、私はこれから街に出るのだが一緒によければ来ないかい?って」
『そう…だな…ついていかせてもらおうか…』
「では、これからよろしくだねぇローゼン君」
その後旧魔王城から目ぼしい物を回収していった私達は近くにあるとある所に来ていた。
『では、我が主よ行ってきますね』
そう、ローゼンの主である旧魔王城を仕切っていた魔王の墓である
「どうやら挨拶は済んだみたいだね」
『えぇ、では行くとしましょうか』
「その前に甲冑ちょっと脱いでくれるかい?」
『いいですけど…」
なんとローゼンは銀髪ロングの美少女だった…これは驚きだねぇ…
「まさかあんなに強かった化け物がこんな女の子だったとはねぇ…」
「むっ…女の子に化け物は失礼じゃないか…」
さっきの口調はどうやらキャラ作りだったらしく普段は女の子らしい喋り方らしい。
さてと…まぁ色々驚きもあったけどねぇ…
「さてと…それじゃあ近くにある大きな都市に行こうかねぇ」