第2話 「あんよが上手!」
少しずつ物語は動き出す!
こんにちは、わたくし絶賛ゲリピッピ中です。
あちょっ、待って、読む気失せないで!
朝、目が覚めると、なぜかベットから落ちている
有ると思います
そこで僕はこう思うのです、
「やべえ、遅刻だ」
―――――全力疾走中
初日 居眠りで2日目 遅刻って大問題じゃねえか!!
なんで今日は悠希のやつ起こしに来なかったんだ?まさか、
「高校生ならそれくらいできるでしょっ」
ってことか?ならそう言えよぉおお
「おはよう!」
後ろから現れ、隣を並走する悠希の図
「お前も遅刻かああい」
――――― プップー(Hello)
「良かった、和希バス間に合いそう!」
「………」
「あれ?和希ぃい、バス停こっちぃいい」
なぜか路地の方へと走る和希を見つけ、とっさに声を発するハッスルプレイヤー悠希
「悪い、先に行っててくれ」
俺は目端に捉えた違和感を追いかけていた
そして、その違和感の正体は、
「わあー、キレイ」
あ、悠希も来たんだ……
――それはまるで、入ることを許されない冷たい檻のようで近づけず、全てのもとになる始まりのような、……………綺麗な光だった
それは俺の手に気高く降りてきた
「赤…ちゃん?」
「赤ちゃん!?」
驚いたのは悠希だった
「なんで光ってたの?」
それが分かるわけもなく、俺たちは立ち尽くす
「とりあえず、バス来るけどその子どうする?」
不思議な登場のせいか、この子を置いていくとただならぬことが起きそうだし、それ以前にこのままこの子を放置と言うのはあまりに無責任に感じた
「それなら和希お世話よろしくね!」
あ、……… はい
―――――キコカコッ
チャイム速っ!?
放課後でござる、本日の回想
「ごめんね!今日新しい友達と遊ぶから」
例のコミュ力と筋肉の塊が何か言っていた
その後、おそらくその友達とやらが
「なになに?悠希のカレシ?」
「いやいや、そんなわけないでしょ!さすがに失礼だよー!」
「ごめん、許して!」
今日はあいつの家に生卵を投げつけよう
担任から抱っこ紐をもらって授業中から体の前に赤ちゃんを抱えて居た
もちろんしっかり浮いていたが、失う友達すらいないから余裕だねー
そして帰り道、俺はずっと動かない赤ちゃんに硬く紐をし、胸に抱えてゆっくり家に向かった
人肌が恋しい訳じゃないです
「♪ふーんふ~ん♪」
「止まれ」
「ん?」
俺の鼻歌をさえぎって、小さくも堂々とした声が近くから聞こえた
――誰もいないと思ってノリノリだったのに恥ずかしいな…
微妙な希望にかけて辺りを見回すが誰もいない
やっぱりさ、誰とは言わないけど、ぜんぜん泣かないし、むしろ動きさえしないし、薄々分かってはいたんだ
でも、抗い続ければ叶う望みかもじゃん?まあ、叶わなかったんだけど………
覚悟を決めて下を向きます!行きます!この勇姿、しかとご覧くだs「はやくしろ、下だ」
「分かってるって!」
勢いよく下を向くと、白銀の髪が目立つ、少しばかり大人になった赤ちゃんが居た
「ようやく気づいたか」
結構前から気づいてた
「まあ、完璧に普通の人間だったからな」
空から現れたのに?
「驚くのも無理はないだろう、貴様ら人間ではこんな幼い子供は意志疎通が出来ぬだろうからな」
あ、いや、そこに対しての驚きはかなり薄いよ
「ちょ、あの、離してもらえん?」と、赤ちゃん
あ、うっす
抱っこ紐を外し、赤ちゃんを開放すると、赤ちゃんは立とうとした、俺はすかさず
「あんよが上手!」
「舐めとんのか」
年下相手なら俺普通に話せる説浮上
直立した赤ちゃんはほどなくしてスゴい集中をしているようだった
辺りは光を帯びていて、その光は赤ちゃんの体の奥底から発生していることがよく見て取れる
―――あまりの光景に、俺の体は動くことも、動かそうとすることもできなかった……
光が途切れるまでは、
「え、あれ?どうした」
「く、魔力……切れ…か………」
「おい、おーい」
…魔力って……そっち系かよっ
―――このとき分かったことは3つ
この子は女の子だということ
この子が小学生程度の背丈になったこと
この世には魔法が存在すること
俺は少女になった彼女に制服をかけ、腕に抱えて急いで家に向かった
急げええ
まだ間に合うぞ
走れええ
心の俳句
前回からだいぶ変わってパニックエンドの今回、かずきさんの体力は家まで持つのか?
ちなみに、かずきさんはへっぽこで、ゆうきさんは勉強以外は完璧超人です
だから今朝、かずきさんはゆうきさんに余裕で追い付かれました
ガンバれ、かずきさん!!