第一章_冒険の1 新しい世界
2018年12月3日改稿
俺を包む光が晴れていく。
「はぁ...転移が終わったかぁ。本当に着いてきてないよね?」
心配になって辺りをキョロキョロとするが、化け物の姿は見えない。
心から安堵したが、身の危険...主に尻の危険から解放されたのだ、仕方がない。
まずは、周囲の状況を確認する。
目の前にあるのは、奥の見えないほどに鬱蒼と繁った大きな森が広がり、後ろには湖と見紛うほどに大きな池がある。
流石に町中に突如出現とかはしなかったようだ。
とりあえず、魔物などは肉眼では見えない。
「安全そうだし、ステータスの確認をしないとね。」
なんだか緊張でドキドキしてきた。
「ステータスオープン」
詠唱?をすると半透明のタブレットのようなものが出てきた。
<ステータス>
名前;トウカ
年齢;16
種族;人間
体力;500
魔力;1000
攻撃力;100
防御力;80
俊敏;150
スキル;身体強化
魔力操作
召喚魔法
火魔法
水魔法
風魔法
土魔法
無魔法
聖魔法
闇魔法
ギフト;異世界言語
鑑定
世界辞典
成長補正
等価交換
装備;旅人の服
「なんだかなぁ、どう見てもゲームみたいなんだよねぇ。」
色々と突っ込みたいところだが、無駄なことだと諦めよう。
「いまいち、自分が強いのかどうか分からないんだよね。」
そんなことを考えていると、頭の中に情報が浮かんだ。
どうやら、ギフトの『世界辞典』の効果のようだ。
このギフトは、自分の知らない事柄を調べることができる。
他にも出来ることがありそうなので、追々試して行こう。
とりあえず、今回の情報によると、この世界の市民の平均数値は体力・魔力が100前後でその他が30前後だそうなので、かなり強いのではないだろうか。
なんで、こんなに数値が高いんだ?
すると、また情報が浮かぶ。
どうやら、作り変えられた体が関係しているようで。
「これも恩恵ってことかな?」
しかし、いくら数値が高くても、武器が無い以上、戦う術を待たない俺は、ここから動くこともままならない。
それならば、魔法で戦うしかないと結論付け、次は魔法の試射に入る。
「いきなり、攻撃魔法とか打つと音に釣られて、魔物とかが寄ってくるかもしれない。ここは、召喚魔法だね!!」
俺もラノベを読んだことがある以上、魔法に憧れた時代が存在するのだ。
オラ、ワクワクしてきたぞぉ!
ところが、ここで問題に気づく。
「あれ?魔法ってどうやって使うんだ...?」
大幅改稿により思うように進まない。
お分かりかと思いますが、次回従魔登場です。