4話公園にて
公園のブランコにて
はぁ~どうしよう。ばれてしまったかな。
「ねぇねぇおにいちゃん何やってんの遊ぼうよ一緒に。」
誰かなこの子たち?見たところ小学校低学年くらいだが。まぁいい気晴らしに遊ぶか。
「いいけど三人で何をやるの?」
「あのね、結婚式ごっこだよ」 結婚式ごっこだって?
ませてんなこの子たち。まぁいいか。
「いいよ」
「じゃあお兄ちゃんは新郎さんね。夢はお嫁さんで。たけしくんは牧師さん」
ん?夢はお嫁さん?あ、そうかこの子の名前か…
しかし、いいのか本当に?たけしくんなんかとっても悲しそうだけど。なんかこっち睨んでるんだけど…
「まぁいいよ」ぼくが次に牧師をやればいいか。
タタタターンタタタターンタタタタータタタターンタタタタータタタターン(結婚行進曲)
「やめる時も健やかなるときも夫がヒキニートかつヲタクになって
いつも水着ロリがプリントしてある抱き枕に顔をうずくめながら
”○○たんはオレの嫁!!萌え萌え萌え―ハァハァ”と気がおかしくなり、
仕事しな―い。部屋から出なーい。ポテチ欲しーい。という百害あって一利なしの人種になっても
夫を愛しつづけますか?」
ーーゆ、ゆうきくんスゲー根に持ってるじゃん。ていうか何で低学年でこんなこと知ってるの?
最近の子供ってこんなんなの?ねぇお母さん答えてよーー
「あ、あ、あのーゆうきくん?ちょっさすがにそれは…」
「はい、もちろん愛します。夫がそんな人種になり一生私の枷になったとしても愛します」
う、嘘だよね。そんなわけ絶対ないよね。
あ、そっか!!この子たち現実知らないからそんなこと…
しかたない本当にそうなったらどれだけ大変か、
どれだけつらい現実かを教えてあげなければ。しかし、まだ現実を知るには幼すぎる。でも、もしも本当になってしまったらどうにも可哀想だ。
そうだオブラートに2回くらい包んで紙芝居にして教えてあげよう。
ここが、空想の特権である。何もないところからいろいろ出すことができる。
「昔々あるところにニートそのお母さんがいました。」
「ニートはすくすくと成長し、立派なニートになりました。」
「ニートはお母さんこういいました。”おい、お袋金をだせ!!ゲーム買いに行く”」
「するとお母さんが言いました。”サトシ、まだポ●モンなんかやってるの?
もうやめなさい。”」
「わかった、サトシ君は実は隠れてバイオレンスなゲームをやってるんだ」
「あのー夢ちゃん。その年でよく知ってるね。でも違うんだよサトシくんはまだポケモンが大好きなんだよ。」「サトシ君可哀想( ノД`)シクシク…」
この子どこに同情しているんだろう?
”やだ!あのこ小さい子を泣かしてるわ。いやーねどこのこかしら。ヒソヒソ”
「飴なめる?夢ちゃん」
「ありが・・・これってアポトキシン的な何かじゃないよね」
その年齢で若返って赤ちゃんにでもなるきなのだろうか。
「たけしくんもいる?」
「シャキー――ン!! 見た目は赤ん坊、頭脳は幼児 その名も発達が早い子!!」
「たけしくん、ちょっと大丈夫。」
「あ、もう5時だバイバイおにいちゃん。また遊ぼうね~」
「ハーイ気を付けてね」
はぁ~疲れた。帰ったら寝よ。 4話終