3話体育にて
体育の授業
僕は体育が苦手だ。
なぜなら、魔法使いだからだ。
魔法使いは普段筋肉とかは全然使わない。いや必要がない。
そんなときも魔法は便利である。なぜならそのアシストをしてくれるからである。
今日はドロケイか。
高校生にもなってドロケイは幼稚すぎると思うが僕の本気を見せてやろう。
ちっ泥棒かまぁ透明化の呪文を使えば見つかることはないだろう。
そうだ、どうせなら一番目立つところにいてやろう。
そうなるとやっぱり校庭の真ん中だな。
寝てても捕まらない。なんてすがすがしいんだ。
あ、佐藤が狙われている。おっせーなあいつ。
「きえぇぇ―――助けてママ―」
くそが、なんでこの純黒の闇が狙われるんだ。
この世界では俺の足には見えない枷がかかっている。だから遅い。
やはり、 光龍の使い手 なんて速さだ。
「はいタッチ、佐藤君捕まえたー」
ふん、捕まえた?笑わせるな。俺様は泥棒なんかではない。
純黒の闇だ。見せてやろう。俺の真の力を。
「今のは残像だ。本物の俺はこっちだ」
「何言ってるの?本物だったと思うよ」
。。。_| ̄|○グキ
今なんか変な音が「あ、、痛ててて。足くじいちゃった。うわーんママ―」
「さぁ行こう。保健室へ」
ふん、敵に情けをかけられるほど俺様は落ちぶれてはいない。
バカにするな俺は逃げなければならないのだ・・・
「うん。グズッ(´;ω;`)」
あーあ、あいつはつくづく可哀想なやつだな。ちょっと寝転がってみるか。
なんか校庭の真ん中で寝るって変な気分だな。
「まてぇ――――」”ドドドドド”やややべぇ陸上部の矢部じゃねえか。
こっちに来る。ふ、ふ、ふまれるぅー。逃げなきゃ、逃げなきゃ踏まれる。
あ…体が動かない。
”チ―――ン”ふ、踏まれたーよりによって
一番踏まれてはならないところを踏まれてしまった―。
そう、その名も鼻(正確には少し下の人中)である。実は鼻という場所は人間にとってかなりの弱点なのである。
弱点といったら金的(息子)を想像するが、鼻はそれにも引けを取らない急所なのである。
とっさに金的はガードしたが残念ながら読みが浅かったようだ…まさか、鼻を狙ってくるなんて…
かの、ヒノキ男てきなディズニーのキャラはそれで何回も死にそうになったという。
かのホントップさんは敵と戦うときそこをいつも気を付けているという。
つまり、鼻という場所は人類の聖地的なところなのである。
「うぐっ」あぶない、あまりの痛さに声が出てしまいそうだった。
しかし、ばれていないようだ。退避しなくては。
ふぅ、ここまで来れば安全だろう。
あ、そうか捕まれば隠れる必要はないのか。われながらそこに気づかなかったのはバカだ。よし捕まろう。
「先生、遠峯君が見つかりません。彼以外はみんな捕まったのに遠峯君だけいません。」
「この校庭には隠れられる場所はわずかしかない。よく探すんだ。泥棒役も一緒に探してくれ」
「ハーイ」どうしよう、出てくるタイミングを失ってしまった。仕方ない、木の陰に隠れていたことにしよう。
問題は、どこで透明化の呪文を解除するかだ…それも木の陰でいいだろ。
よし木の陰まで来たから呪文を解除しよう。「解除!!」
「…」み、見られた。佐藤に呪文を解除するとこを見られてしまった。
「あ、あなたはまさか黒炎龍神さまでしたか」 何を勘違いしているこいつ(# ゜Д゜)
まぁいいかそういうことにしておいて。(何のことかわからない)
数日後
「ジュース買ってきました黒炎龍神さま」 え、なんで?頼んでないよ。
「あ、ありがとう。」”やだっ佐藤くん可哀想。ヒソヒソ”
やれやれなぜこうなった。 3話終わり