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攻撃の方に回せないのか

 魔王の副官の一人と戦闘。

 その言葉を聞いて俺は、背筋にぞっと怖気が走る。

 あのダンジョンの出口付近で接触した魔王の副官である人物が思い出されたから。

 

 戦わないといけない、そんな“悪”を感じた。

 そう思って黙ってしまった俺に、織江が、


「私が負傷して動けなくなったから、正人や瞳が魔王の副官と、私から離れて戦っているの! 二人だってもう限界が近いのに……そうだ、さっきの回復薬、二人も使って欲しい。私の回復魔法だけではどうにもならないから!」

「分かった。ちなみにこれは魔力もいくらか回復する。それと、魔王の副官との戦闘だったな?」

「うん、何とか抵抗できているけれど、元々途中で強力な魔物に何匹も襲われたり負傷者の治療をしていたから、私達の魔力もだいぶ減ってしまって……」

「攻撃の方に回せないのか。だったら……この繋げた四角い空間を、その魔王の副官に向けてくれないか?」

「いいけれど何をするの?」

「俺の能力は魔道具の生成が特殊能力チートだった。だから戦闘のために、俺専用の武器、“銃”を作ったんだ。そしてそれで、先ほど魔王の副官を倒した」

「! それを使ってこの繋いだ空間から、撃てば!」

「おそらくは助けられる。手伝えるはず。……でも銃口がぎりぎりだな。……織江が、その魔王の副官相手に向けて、撃てそうになったら合図をしてくれないか? それに合わせて俺が引き金を引けばいい」

「分かったわ」


 織江がそう答えて、俺も準備をしようとして……そこでひときわ大きい悲鳴が聞こえたのだった。


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