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いいお仲間ですね

 ニャコを部屋の外に放り出そうとしたが、必死になって冗談ですというニャコの言葉を聞いて、ようやく俺は部屋に放り込んだ。

 ニャコが小さく呻いてから、


「うう~、コウジは私には容赦がないようです。く、やはり男の手綱を握る程度の能力が私には必要なようですね。あとで、男性を思いのままに操るという伝説の恋愛心理本を買ってみましょう」


 などと呟いていたニャコにそんな怪しい本があるのかと思っているとそこでアリアが嘆息して、


「ニャコ、また怪しい自己啓発本の類を買おうとしているの? それ、確か口コミの噂では、役に立たないけれど面白かった、が感想で一番多いらしいわよ」

「何という……く、でも面白いなら読もうかな~」


 といった会話をしているのを見ながら、とりあえずニャコにはその辺りの本屋に行く前に、


「それで俺の元の世界の友人達と連絡が取りたいから、材料だけ見つけてくれ」

「はいは~い、これとそれとこれですね。丁度この前の洞くつで手に入れたもので足りますね。そういえばその異世界のお友達は、何でコウジを置いていったのですか?」

「俺の能力は戦闘にむかないから、怪我をしてもいけないからって。それでここの国の王様に保護してもらうようお願いして、自分達は魔王退治に行ったんだ」

「……いいお仲間ですね」


 ニャコがそう言うので俺は頷き、


「ああ、良い人達だ。だから俺も俺のできる範囲で手伝えればなって思っているんだ。だからまずは連絡が取れる状況、そして物を少しでも渡せる状況が欲しい」


 そう俺は答えたのだった。

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