表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/83

一番最低ランク

 実は俺には莫大な量の魔力があったらしい。

 だがあの“ステータス・オープン”をした時は、ギルドの物と同じ表示だったのだ。

 どうしてだろうか? 読み落としがあるかもしれないので、後で確認しておこうと思う。


 何しろ自分だけが役に立たない特殊能力チートだったので、あまり詳しく見ていなかった気がするのだ。

 それを思い出しながら俺は、測定数値を見つつ頷く。


「これだけの力があれば、延々と回復薬が作れるな」

「コウジは気にする所はそこなのですか。……まあいいですけれど、よし、まずは沢山作りましょう。そうしたらその魔道具をバラすのですね?」

「そうなるな。“時織の石”は小さいものが一つしかないから。それを使わないといけないから」


 俺がそう答えるとそこでニャコが、


「でもあの“時織の石”はそこまで純度が良くなくて、小さいものでした。それが装置にはどの程度影響しているのでしょう? この回復薬は確かに強力でしたが」

「だったらこの回復薬について調べてみるか」


 あの意思はあまりいいものではない、とニャコは言う。

 だが現にかなり強力な回復薬が作られている。

 だからどんなものか見てみると、


「……最低ランク、☆一つの回復薬って書いてあるな。全部で星が十個あって十段階らしい」

「……あの強力な効果で一番最低ランク……伝説の薬と言われるだけありますね。ではその薬をたくさん作ってからバラしましょう。そして中の内部構造を見るのです」


 ニャコが楽しそうに言いだして、仕方がないなと思いながら俺は回復剤を次々作っていく。

 そんな俺達を、アリアとフラウが探るように見ていたのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ