使用回数は
こうして俺達は武器などをそろえた。
その後は時間が時間だったので、外で食事をすることに。
近くの地元の人で賑わっていそうなお肉のお店に向かい、謎肉の入った野菜炒めのような物とパンがその日の夕食になった。
それから明日は朝一番にその、“時織の石”が手に入るダンジョンにもぐる事に。
武器などはそろったからようやくそういった戦闘での原料を手に入れることが出来そうだ。
ただニャコが、
「この短剣、ぜひ使ってみたい」
「……一日の使用回数に制限があったからいざという時に使うように」
「……でも一回くらいなら」
「駄目だ」
いざという時の切り札という事にしているが、この剣に着けた攻撃は俺としてはあまりこう……格好が悪いのでお勧めできない。
それに威力が結構あるようだ。
だが使用回数と魔力の関係を考えると、俺の銃の威力が凄い事になりそうだな、という気はした。
だが俺はそもそも戦闘に関しては全くの素人なので、今回はアリア達にがんばってもらうことになるだろう。
すべてを女の子にお任せというのも男としてはこう、思う所もあるが、異世界の平和な場所に暮らしていた俺だから仕方がない。
そして就寝、という事になったのだが、女の子たちが俺のベッドをじっと見ている。
く、そんなもの欲しそうな顔をしたって、このベッドは……ベッドは……。
「……三人でそのベッド一つを使うのであれば、俺はあちらに寝ますが、どうしましょうか」
そして俺の作ったベッドは彼女達のものに。
それを見た俺だが、後で人を駄目にしてしまう暗い気持ちの良い二段ベッドか三段ベッドを作ることを決意した。
作ったとしても自由自在に入れたり出したりできるバッグがあるので作っても収納スペース的に問題ない状態になったから、という理由もある。だが、
「そういえば俺、あのベッドの寝心地を一度も試していなかった」
宿のベッドに転がりながら俺は、そんな事実に気付いたのだった。