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出遅れチート能力者は、スローライフがしたい(希望)  作者: ラズベリーパイ@天安門事件


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花を手に入れた

 バイキング形式の食事は非常に美味しかった。

 ポテトサラダのようなものや、パスタのような物、スープのような物……ようなものとつけると不安に駆られるが、多分、きっと、俺達の世界のものと同じ。

 そう俺は自分を騙しながら食べた食事は美味しかったので深く考えない。


 ニャコはあれだけ山盛りなのにさらに追加で食事を頼み、アリアやフラウもお代わりを何度もしていた。

 体を動かすのでこれくらいは“普通”であるらしい。

 どうやら一番食事量が少ないのは俺のようだった。


 そうして外に出ると花祭りが始まっていて、露出度の高い綺麗なお姉さんが、籠に入った花を撒いている。

 次々とそれを男女が拾い集めているのが見える。

 華やかなその光景に、お祭りだなと俺は思っていると目の前に花が三輪ほど俺の目の前に振ってきた。


 白いバラのような、花弁が何重にもついた花で、トゲはない。

 とりあえず目の前に落ちてきたそれを手に取ったものの、男の俺がこんなものを持っていてどうするんだという気になった。

 だがここで俺は気づく。

 

 今は一緒に三人の女の子がいる。

 彼女達にこれを渡してしまう、そう俺は思って振り返る、


「ニャコ、アリア、フラウ」


 名前を呼んで俺は花を渡すと、何故か三人は焦ったようだった。

 何か問題でもあったのだろうか? 

 そう俺が思っているとニャコに、


「コウジはこの花を男性から女性に渡す意味が分かっているのですか~、分かっていなそうですね~」

「な、なにが?」

「この花を男性から女性に渡すと結ばれるって言い伝えがあるのですよ。だから男性が一生懸命花に向かって手を伸ばしているでしょう?」


 言われてみると確かにそうだ。

 だが、俺としてはそんな他意はなくと思っているとニャコが、


「ま、コウジがそんな事を考えているとは思えませんので、素直にプレゼントとしてもらっておきますね」


 などといわれてしまい、それから宿に帰るまで延々と俺はからかわれてしまったのだった。

 

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