表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/83

材料詰め放題

 そんなこんなでニャコお勧めの鉱石をいくつか購入。

 王様に貰ったお金に手を付けることはなかったが、手持ちが大分寂しくなってしまった。

 他の必要な材料を買うお金はまだありそうだからいいが、そろそろまた何か作って売らないといけないかもしれない。


 そう考えながらも手に入れた鉱石類をカバンに入れたものを持っていて俺は……重いと思った。

 当たり前である。

 どれも握り拳よりも大きな石なのだ。


 一度宿屋に戻ってこれらの荷物を置いてこようかと悩む。

 今の状態では、タイヤに結んだロープを腰に結んだままお祭りに参加しているようなものだ。

 どうしよう、楽しそうだがニャコ達にも一度お願いをしようか。


 そう俺が思っているとそこで、目の前の素材屋のような店に、魔法使いのような人達が群がっている。と、


「はーい、この一袋を購入すれば詰め放題です! 早い者勝ちだ!」


 お店の人が騒いでいて、そして並べられた商品の名前札を見て俺は気づいてしまった。つまり、


「こ、ここで全ての材料が揃ってしまう。だが、バーゲンセールのようなこの状況で……だがこれならその分安く手に入る。行くか!」


 こうして俺はこの集団に入ろうとする。

 だが、入り込むことや、袋を購入することすらできない。

 何てことだと思っているとそこでフラウが、


「あ、あの、私が買ってきましょうか? こういったものは慣れていますから」


 大人しそうな彼女が言う。

 だがこう見えても彼女はあそこにいる集団と同じ魔法使いであるようだ。

 だから俺はお願いした。


 そして数分後、袋一杯に必要素材を集めて嬉しそうなフラウが、俺に袋を渡してくれたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ