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ほしい鉱石

 材料を幾つか手に入れて、そしてニャコ達も欲しいものをすでに手に入れてしまったらしい状態。

 ホクホク顔の彼女達を見ながら、普通にこれは可愛い女の子たちの集団に俺一人なので、ハ―レム状態! と思う事にした。

 そして、改めて回っていくと、変わって鉱石などが売っている店に辿り着く。


 書いている鉱石名からは俺の必要な物はなさそうだ。

 なのだが。


「にゃ!」


 そこでニャコが声を上げた。

 彼女の視線はその中の一つに注がれている。

 その鉱物の中では高い方の物だが、緑色をしたその鉱物を少しの間にニャコは凝視してから財布を取り出して何やら計算し初め、次に俺の所に来て、


「コウジ、あの鉱石はどうしても欲しいです」

「……理由は」

「後で説明します。本当は他にも、結構いいものがあるのですがとりあえず今はそれで」


 と言ってきた。

 確かにこの鉱物の値段は、一文無しになってしまったニャコに俺が渡した金額では確実に買えない。

 そして、このニャコがいいものだという鉱物に俺は興味がわく。


 どうやらアリアの話だとニャコは魔道具の素材に関する知識がとても豊富なようだから、いいと言っているものは購入しておいた方がいいのだろう。だから、


「分かった。ちなみにそれ以外に購入しておいた方が良さそうなものを教えてくれるか?」

「え、それも買うのですか?」

「俺も興味があるし必要ならニャコに幾らか分けてもいい。ニャコの目利きに期待している」

「……コウジ」

「なんだ?」

「人を信用しすぎて、気持ち悪い」

「……」

「やはり私が頑張らねばならないようです。では、……」


 またも気持ち悪いと言われてしまった俺は、ニャコに言われた通りのものを購入する。

 そんな俺達の後ろで、アリアとフラウが微笑ましそうに見ているのに俺は、全く気付いていなかったのだった。


 

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