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受付


 新人登録用の受付は、そこそこ混んでいた。

 と言っても俺の目の前に五人ほど並んでおり、俺の後ろにも数人すぐに並んでいたからだが。

 よく見ると隣の受付が休止になっているので、一人しか対応できないから混んでいるのかもしれない。


 そういえば俺はこの世界の文字が書けるのだろうか?

 それで名前を書かないといけないかもしれない、どうしようと思っているとそこで、


「次の方どうぞ」


 俺は名前を呼ばれた。

 目の前の人物の影に隠れていてどのようにやっているのか俺は良く見えなかったが、会話によって、幾つかの項目に印をつけていくらしい。

 そして、それらにも俺は答えていくも、出身地について聞かれたので、


「チキュウノニホンデス」

「……新しくできた村か何かかしら。それで登録しておきますね。では、こちらのきゅに触れてから、指にインクをつけて……」


 といったように指紋と魔力の波長? のようなものを記録された。

 何でも個人個人でこれらは違う物であるらしい。

 この世界の個人はこうやって区別されるのかと俺が思っていると、そこで受付の女性が眉を寄せた。


「魔力が高めのようですね。この装置では記録は出来そうにないです。もっとも、異世界から呼ばれた“勇者”様方であれば記録は不可能でしょうが、これぐらいならなんとか行ける道具があります。……ついに使う時が来たようですね」


 俺はあの人達と同じ所から来たのにな……というよりも、その後の言葉に、何を使う気なんだろう、俺は微かな不安を覚える。

 そこで、先ほどよりも大きな、俺の頭位の箱型の装置に、指を一本入れる穴がついたものが出される。

 そこに指を入れると、指の先が陣わると温かくなる。


 嘘をつくと食いちぎられるような恐ろしい事はないよな、等と妄想していると、


「終わりました。では上の階で魔力等の測定を行ってください」


 そう言われたのだった。

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