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お話を

 とてもエロ的な意味で俺は誤解された気がする。

 具体的に例を出すと『そんなにご飯が欲しいのか、だったらその体をさ差し出すんだな!』『いやぁああああ』といったように服が紙のようにびりびりさせられてしまうようなものだ。

 何処の悪役だ、俺は。


 そう考えて頭を抱えそうになっているとそこで、アリアが、


「こんな男の所にいることなんてないわ。ニャコ、私の所に来なさいよ」

「え、でも……興味があるし」


 頬を赤らめながらそう告げたニャコに俺は、多分魔道具を作る特殊能力チートが興味があると言いたいのだろうと思った。

 だがこの言い方では、さらなる誤解をされかねない。

 案の定、


「この変態が……ニャコに特殊な性癖を植え付けようとしやがって……ニャコは魔道具が好きなだけの純粋な子だったのに」

「……すみません。全力で土下座もしましますので剣を抜こうとする前に話を聞いていただけないでしょうか」


 剣の柄に手をやったアリアに俺はそう必死になってお願いしたのだった。









 すべての事情を説明し、ニャコに内容の確認もとってもらうと、ようやくアリアは安堵したようだった。


「そう、行き倒れの所を。命の恩人じゃない」

「そうなのです。コウジは命の恩人なので寄生することにしました」

「……ニャコが選んだらいいわ。それで冒険者になりたいみたいだけれど、そちらの、コウジだったかしら? 彼はどんな武器が扱えるの?」

「そういえばご主人様の武器って何ですか? 一人で旅しているみたいでしたし」


 と聞いてきたので俺は、


「俺は、一つも武器は扱えない」


 そう返したのだった。

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