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君の人生のシナリオ 共通①
私はプロのシナリオライター。
ようやく安定した会社から仕事を貰える。
筈だったんだけど―――――。
「ええ!?倒産!?」
会社が倒産、仕事はない。
途方にくれて、私は地面に膝をつく。
「よう、久しぶり。こんなトコで何してんだ」
声をかけられて、上を見上げた。
「あ…あなたは…誰だっけ」
目の前に知らない男性がいて、それに知り合いみたいで驚いた。結構格好いい。
「昔近所に住んでた兄ちゃんか、幼馴染みか、小学校前のクラスメイト」
なんとまあベタすぎるチョイス。
外見年齢で、小学校は無いとして、近所のお兄ちゃんあたりかな
「えっどれだろう…近所の…「どれでもねえよ」
ニヤリと小馬鹿にして、私に何かを手渡して、男は去っていった。
「メモ?」