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伝えたい言葉

作者: 星川 海愛希


とても理不尽で退屈なこの世界から

逃げようとしていた私を

救い出してくれた君


君はいろんなところに私を

連れ出してくれた

そのお陰で

この世界も悪くないかもって

思えるようになったんだ


「ありがとう」の感謝の言葉

君には一度も伝えたことがないけれど

本当は 言葉だけでは伝えきれないほど

心から君に感謝しているよ


何とも言えない関係が一年続いて

私は遠くへ越すことになった

あの日のこと 今でもよく覚えてる

私が初めて君からの誘いを断ったあの日のことを


あと一ヶ月で越すという日に

君から久々に電話があって

「何処か行こう」と誘ってくれた

たまたま予定が入っていたから

「あと一ヶ月 チャンスは来る」と

君の誘いを断った


まさかそれが 君からの最後の誘いになるなんて

思ってもみなかったんだよ


今思えば君と会うより

大切なことなんてなかったのに

どうしてあの時 君と会うことを

優先できなかったんだろう…






君と離れてから

気付いたこともたくさんで

中でも一番重要なのは

君を好きだと気付いたこと


今頃気付いてしまっても

君はもう傍にはいない

簡単に会える距離でもない

連絡は今も取り合っているけど

会いたい衝動に駆られる時だってあるんだよ


伝えたくても伝えられない

覚悟はできている筈なのに

君に「好き」と伝えられない

弱い自分が愚かで……

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