7話
遅くなって済みません。
そろそろ中ツナギのネタが尽きてきましたので、これからは投稿ペースが落ちると思います。
申し訳ないです。
--母親視点--
「凜香ちゃん。晩御飯にしましょう」
「はい!」
リビングでお絵かきをしていた凜香ちゃんがトテトテと歩いてくる姿がいつ見ても可愛いくてしかたない。
「うんしょ。うんしょ」
凜香ちゃんが子ども用のイスを頑張って引いているけど、滑り止めが付いているために苦労しているようだ。
手を貸してあげたいけど、『出来る限り自分でする』のが教育方針なので見守るだけにする。
「じゃあ、食べましょうか」
凜香ちゃんが無事にイスに登れたので、食べ始めることにする。
「凜香ちゃん、今日の幼稚園はどうだった? 何をしたの?」
子どもに一日の出来事を聞くのは教育に良いらしい。
一日の内容を思い出すことで記憶力の向上につながるし、整理して話すことで論理的思考を養うらしい。
そして何より、子どもの細かな変化に早期に気付くことができる。
教師任せで育児をした気に成っている人も多いけど、子どもの成長の基礎は親にあると思う。
だから、私は毎日の出来事を聞くようにしている。
「今日はお絵かきしたあと、外でみんなと遊んだよ」
凜香ちゃんが思い出しながら答えてくれる。
「そう、楽しかった?」
「はい。画用紙がいっぱいあったの。真っ白でね、お絵描きに失敗してももう一枚もらえたの。それにね、ク、クレヨン? それも1人1箱あってね、いろんな色で描けたの」
「そう、良かったわね」
ああ、やっぱり楽しそうにしている凜香ちゃんは可愛いな~♪
ちょっと人より見ているところが違うのが少し気に成るけど・・・。
「~って話を晩御飯の時にしたの。凜太さんはどう思う?」
お仕事で疲れてるのに、凜香ちゃんのことについて凜太さんは毎晩相談に乗ってくれる。
外で働いてきてくれてるのだから、代わりに私が家内のことをしっかりとしないといけないのだけれど、やっぱり一人じゃ不安も多いし、相談に乗ってくれるのはありがたい。
「うーん。やっぱり子どもの感性は独特だし、何か問題があるってほどでもないから良いんじゃないかな? 僕はそれよりも、凜香ちゃんの話しにあまり友達とかが出てこない方が心配かな?」
確かに!?
確かにそうだ。
みんあと遊んだとは良く言うけれど、特定の名前はあまり聞いた覚えが無い。
たまに子どもの名前が出てくるけど、確かに少ない気がする。
「も、もしかして孤立しちゃってるのかしら? ど、どうしよう? 虐められているとか無いわよね??」
「優香さん、落ち着いて。凜香ちゃんを見ている限り、虐めとかは無いと思うよ」
「うん。だけど・・・。今度、幼稚園の先生に聞いてみるわ」
「そうだね。じゃあ、今日はもう遅いし、そろそろ寝よう」
「そうね。お休みなさい」
「ああ、お休みなさい」
子どもにとって親とは特別なものです。
(意識していない場合もありますが)
30人以上を一度に世話する教師と、1人の子どもを世話する親では、やはり子どもであってもどちらが大切か感覚的・本能的に解るそうです。
学校でも道徳教育や集団行動におけるマナーなどを教えますが、どうしても子どもは親、特に母親を真似ます。
そして、親の言葉を優先させます。
勿論、「先生がこう言ってた!」と言って子どもが親に反抗することもあります。
それでも、基本的に子どもの素行の元は親の教育にあります。
子どもは親の言動から自らの行いを決定します。
親御さんは子どもの全人生を良くするも悪くするも全て自分の行いであると言う責任をもってください。
三つ子の魂百までと言う通り、本当に子どもの頃の習慣や教育は重要になってきますので、子どもが居られる方は会話をよくして、躾をしてください。
ただし、過干渉すぎると時期によっては(反抗期)逆効果になりますので、ちゃんと教育関連の図書を調べて、子どもの成長にあった適切な対応を心掛けてください。