番外編:鳩川インタビュー
「やあ、ボクは鳩川紀夫。日本の名誉首相だ。ボクは命を大事にしたい。命を守りたい。国民と一緒に愛を広げていきたい」
こんにちは、鳩川君。君の演説を聞いたよ。いやあ、命を大切にするってのはいいことだよね。でも、誰の命を守るのかな?
「ボクはちゅうご……いや、日本人の命と愛を守るのだ。地球の命を守るのだ」
何か別の単語言いかけなかったっけ? まあいいや。どうやって命を守るのかな?
「友愛で守るのさ。日教組や自治労、そして民潭。ボクたちに愛をくれるみんなにはボクが愛をお返しするよ。そして邪魔者は友愛しちゃえばいいんだ」
何か冒頭から犯罪臭がするんだけど。日米同盟はどうしたのかな?
「アメリカさんは物騒なんだ。ボクの愛には似合わないからね。その代わりに小川一郎さんが友愛野戦司令官をつとめる北京民主共和国や朝鮮連王国とは愛の関係を築こうとするよ」
でも日米同盟で守ってもらってたんじゃない? 都合よすぎない?
「ボクは愛にしたがって生きているんだ。バラク君はちょっと乱暴すぎるよ。ボク、怖いなあ」
一国の首相の言葉とは思えませんねえ。同盟ではアメリカが日本を守る。そして、日本も防衛義務を負う。そんな内容じゃなかったっけ? 日本はアメリカに協力しないの?
「しないよ。ボクは乱暴な人は嫌いなんだ」
日教組使って各地で暴動と教育崩壊起こしてる人が言うなと突っ込まれそうだね。
「ボクは愛の伝道師はとかわのりおなんだ。ボクを信じないなら、友愛し……いやいや、信じてよ」
分かった。じゃあ、もうひとつ鳩川君に聞きたいことがあるんだけどいいかな。
鳩川君は脱税したよね?
「ボクは知らなかったんだ。ママが悪いんだよ」
でも10億円以上脱税したんでしょ。気付かなかったの?
「秘書のせいだ。自民党が悪いんだ」
言い訳ばっかりだね。それで、追徴課税されたと思うんだけど納税したのかな?
「うん、8億円。小川さんが納税しろっていうから」
どこからそんなお金が? ちなみに足利義満から献金があったとか記載してあるんだけど、なんで故人から献金が回ってきているのかな?
「ボクは愛なんだ」
日本語で答えろよ。
「愛なんだ愛なんだ愛なんだ!」
駄々こねないでよ。分かった。もういいよ。
そろそろ確定申告の時期だね。国民は納税したくないと言ってるけど、どう言うのかな? もちろん私も納税したくないよ。
「ボクを信じてよ」
誰が信じるかって答えがコンマ数秒で返ってきそうなんですけど。
証拠見せて。
「百年後までに見せるよ」
多分我々死んでますけど。
では次に行きましょう。今、日本で口蹄疫が出てるよね? あれはどうするのかな?
「愛で乗り越えるんだ。これは愛の試練なんだよ。ボクの思いが強いから、ボクの愛が素晴らしいから愛の神様が試練を与えたんだ」
なんてことほざいたら当事者に殴り殺されてもおかしくないんだよ? 一国の首相なら危機管理も出来ないといけない。
「悪阻松大臣には責任は無いよ。彼はメキシコや南米に麻薬入手に行ってたんだ。感染が広がったのは運命でボクたちには何の関係もない」
対策本部はどうしたの?
「これから考えるよ。あ~今晩の夕飯は和牛の炙り寿司にしたいなあ。ボクお寿司大好きなんだもん」
もう一ヶ月以上経つのに?
「うん。これはボクの思いが揺らいでいるからなんだ。揺らぎとは宇宙の真理ッ! ボクは地球市民として真理を乗り越えるんだ。だからもっとゆっくり考えるんだよ」
日本中の和牛が全滅したら誰が責任取るのかな?
「う~ん……ボクは嫌だなあ。総理大臣の椅子座り心地がいいんだもん。悪阻松さんも責任取らないよ。だって、麻薬の方が大事だったんだもん。悪阻松さんは『日本人などは朝鮮連王国の奴隷がふさわしいふははは』が口癖の人だったら多分放っておくと思うよ♪」
市ねやボケと思うのは私だけではないでしょう。
ところで和牛とブタの値段の高騰が始まっています。対策は?
「愛を信じるんだ。これは国民の皆が受け止める問題だ。だから税金を上げて、子ども手当てで在日の方々に愛を配らないといけない。そして外国人参政権もプレゼントして日本を売れば不景気から脱することが出来るよ。これで日本は朝鮮連王国日本支部、『愛の国』に生まれ変わるんだ」
誰だこんな馬鹿当選させたの?
「ボクの思いは口蹄疫を防ぎたいという思いであって必ず防ぐとは言っていない」
詐欺じゃん。
「来月までに対策本部を立てるとは言ったが、今年の6月までとは言っていない。だからボクの愛は偽り無いんだよ」
オレオレ詐欺もびっくりの手口だね。どこから詐欺技術を学んだのかは伏せておくよ。
「ボクは国民の皆様から信託を受けた、日本史上最高の総理だからね。国民の期待にこれまで以上に答えていくよ。さあ次の参院選でもっと愛をッ!」
その国民って日本人だよね?
「必ずしもボクの思いでは日本人とは限らないよ。日本は日本人のものじゃないんだ。北京民主共和国や朝鮮連王国の皆さんのものなんだから。これは愛のテーマなんだよ」
すまん、俺は何をコメントすればいいのか分からない。
こんなのに政権を任せている皆さん、これは皆さんの願いですか?
「そうだよ。国民の願いがボクたちなんだ。口蹄疫だって、広がってほしい。和牛が全滅してもいいって思いがあったからこうなったんだよ。ボクはその代弁者であり執行者なんだ。普天間問題だってどうでもいいって国民の思いが届いたからボクはその思いを大事にして遊んだんだ。ボクってすごいでしょ?」
ええ、すごすぎて涙が出ますよ。
で、畜産農家への補償はどうするの?
「次の選挙でボクたちの応援をしてくれたら補償してあげる。これが愛だね」
応援しなかったら?
「そんな愚民は滅びるべきなんだ。愛を知らない土人は死んでわびるべきなんだッ! これが友愛であり、友愛政治の原点なんだよ」
恐怖政治の間違いだろ?
「ああ、友愛……なんて素晴らしいんだッ! この愛があればボクはどこへでも飛んで行ける。愛に不可能は無いッ!」
その前に目の前の問題片付けようね。
「問題? 何かあるの?」
普天間とか口蹄疫とか。
「あんなの知らないよ。ボクの愛にふさわしくないからだ。別に畜産農家が破産しても、和牛が消えてもボク困らないもんね。朝鮮連王国や北京民主共和国に保護してもらえばいいんだもん」
アンタ最低だな。
「ボクの思いがあれば全て解決する。国民の皆さんに政府は万全の対策を講じているという思いを受け取ってほしいんだ」
どう見ても駄目駄目ですが。
「そんなことないよ。友愛精神が足らないからだ。今の批判だって『鳩川くん、もっと頑張って』っていう思いなんだと思うよ。愛って素晴らしいよね」
もういいッス。帰ります。
「ボクの愛は時代を超えるんだ。こんな思いがあるから、国民の皆さん。これからもはとかわのりおをよろしくね。愛でこの国を破滅に導いていくよ。ボクの利権が第一、はとかわのりおでした」
割と最低な締めをありがとう。
これで鳩川インタビューを終わります。
こんにちは、Jokerです。
これもアレンジしました。
ではまた次回お会いできることを祈りつつ……