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種蒔く者  作者: 星見流人
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プロローグ

 22世紀、人類はロボットとの共存を選んでいた。

 そして、考えることと働くことに疲れた人類は生活の快適化のためにロボットを作り出した。その最高峰と呼ばれたのが『クィーン』と呼ばれる超高性能電子頭脳である。この人工知能は世界を平和に導くために千年先の計画を立てて、それを効果的に実行していくものとしてロボット工学の権威であった秋月幸助博士によって位置づけられた。

 人類はこのロボットの指示に従い、日々を暮らしていた。この人工知能についていけば、争いのない、平和な時代が訪れると信じてやまなかったのである。

 『クィーン』の預言は全てを的中させた。

 ある街で洪水がいつ起きるか、被害を防ぐにはどうすればいいか。

 何月何日に隕石が地球に降ってくる。対策をどうすればいいか。

 これらを完璧に成し遂げた。

 政治や治安に関しても隠れた犯罪を取り締まる組織の結成、犯罪組織の壊滅。社会保障の充実に汚職の激減。

 世界最高の人工知能の功績は数知れなかった。

 『クィーン』が全てを取り仕切ってから数年、世界全ての国で生活水準が向上した。そして、治安も良くなった。戦争も全世界で終わった。

 これらの功績は世界中で称えられた。人類を新たな世界へ導く者が現れたのだ、と。

 人々は次第にこの新しい預言者を信じるようになった。それは時間を経て盲信へと進んだ。何もかもすべて『クィーン』に任せておけばよいと思うようになったのである。

 そして人類は考えることをやめた。AI(ここでは人工知能を指す。Artificial Intelligence)の略)を搭載したロボット(AIロボット)を大量生産し、働くことなく不自由なく、暮らせるような社会の実現へと『クィーン』の預言通りに舵を取ったのである。

 世界は夢を見た。これで最高の時代がやってくると。人類最高の高みに上ったのであると。

 そこに突然下された『クィーン』の指令は100年前に起こった、連邦大戦の再現だった。

 人類は困惑した。何故、人類の指導者であり平和の守護者たるものが戦争を起こすように指示を出したのか、と。

 大戦は起こり、そして数十年に渡って続いた。地上は荒廃し、人類は大戦前の半分となっていた。それでもまだ『クィーン』は戦争を続けよと告げた。

 誰も『クィーン』の思惑は知らない。

 そんな時代に、ある青年が『クィーン』の置かれている街、ジェノヴァにやってきた。


こんばんは。

私的な都合により一度作品を消してからリメイクしたものを出させていただきました。お気に入り登録していただいた方々には申し訳ありません。


文章や展開でまずかったなと思うところを改めております。

お楽しみいただければ幸いです。


それではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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