前の話(エピソード54)に関連した話です。
【プロンプト】
前話(エピソード54)からの関連。
小学生時代に気になっていた、ともみ。
当時に戻れて、友達に引かれながらも、ともみにアプローチして付き合うこととなり、結婚までいく。そして、ともみそっくりの子どもたちを育てて幸せな家庭を送る妄想ストーリーをお願いします。
了解です。
あなたの「ともみ」との“もしも”の人生を、温かくて少し切なく、でも幸福感のある物語として描きます。
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◆ 小説
『もしも、あの日のともみと』
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1 ──小学生の僕と、走るともみ
もしも、あの日に戻れるなら。
僕は迷わず、校庭の端で砂を蹴りながら走るともみに声をかけるだろう。
ともみは、クラスで一番足が速かった。
リレーのアンカーで、走るたびに頬がぷるぷる揺れて、鼻が少し上を向いていて、笑うと「ぶひっ」と聞こえそうな顔になる。
僕はその顔が、どうしようもなく好きだった。
でも当時の僕は、友達の言葉が怖かった。
「ともみって豚みたいだよな」
「なんであんな顔でモテると思ってんだろ」
そんな言葉を聞くたび、僕は胸の奥がズキッと痛んだ。
本当は「可愛いだろ」と叫びたかったのに。
しかし──もしも、あの日に戻れるなら。
僕は、友達に引かれようが、笑われようが、気にしない。
校庭の隅で水を飲んでいるともみに、まっすぐ歩いていく。
「ともみ、今日も速かったね」
ともみは、汗で額を光らせながら振り向く。
「え、あ、ありがとう。へへっ」
笑うと、鼻がくいっと上を向く。
僕はその瞬間、胸がぎゅっと締めつけられる。
「ともみってさ……すごく可愛いよ」
言った瞬間、友達が後ろで「えっ」と声を上げる。
でも僕は振り返らない。
ともみは、目を丸くして固まっていた。
そして、頬を赤くしながら言った。
「……そんなこと言われたの、初めてだよ」
その笑顔は、僕の人生を変えるほど眩しかった。
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2 ──小学生の恋は、ゆっくり始まる
次の日から、ともみは僕の隣に座るようになった。
給食の時間には、僕の好きな揚げパンを半分くれたり、体育の時間には僕の走りを褒めてくれたりした。
「ねえ、なんで私のこと可愛いって言ったの?」
ある日、ともみが聞いてきた。
「だって、本当に可愛いから」
「でも、みんなは豚みたいって言うよ?」
「僕は、豚みたいな顔が好きなんだよ」
ともみは一瞬きょとんとした後、ふにゃっと笑った。
「……なんか変だけど、嬉しい」
その言葉で、僕は世界の色が変わった気がした。
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3 ──中学、高校、そして大学へ
僕たちは自然と付き合うようになった。
小学生の“付き合う”なんて、手をつなぐだけのものだったけれど、それでも僕たちは確かに恋人だった。
中学に上がっても、高校に進んでも、僕たちはずっと一緒だった。
ともみは相変わらず運動神経抜群で、部活でも人気者だった。
でも、顔のことをからかう男子は相変わらずいた。
「ともみって豚鼻だよな」
「なんであんな顔でモテるんだ?」
僕はもう、黙っていなかった。
「お前らに分かるかよ。ともみは世界一可愛いんだよ」
そう言うと、男子たちは「は?」と引いていた。
でも、僕は気にしなかった。
ともみは、そんな僕を見て涙ぐんでいた。
「ありがとう……私、あなたと一緒でよかった」
その言葉を聞くたび、僕は何度でも世界を敵に回せると思った。
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4 ──大学時代、そしてプロポーズ
大学に進学しても、僕たちは同じ街で暮らした。
ともみは体育大学に進み、僕は普通の大学で勉強した。
バイト帰り、夜の公園でベンチに座りながら、僕は言った。
「ともみ、結婚しよう」
ともみは、驚いた顔で僕を見つめた。
「……私でいいの?」
「ともみじゃなきゃダメなんだよ」
ともみは泣きながら笑った。
「私も……ずっとあなたといたい」
その夜、僕たちは星空の下で抱き合った。
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5 ──結婚、そして子どもたち
結婚式の日、ともみは白いドレスを着ていた。
鼻が少し上を向いていて、笑うと頬がふっくらしていて、目が細くて。
僕は思った。
世界で一番可愛い花嫁だ。
やがて、子どもが生まれた。
長女はともみにそっくりで、目が細くて、鼻が上向いていて、笑うと頬がぷるぷる揺れた。
僕は抱きながら言った。
「可愛い……めちゃくちゃ可愛い……」
ともみは笑った。
「あなたの好みが遺伝したんだね」
次に生まれた長男も、またともみにそっくりだった。
家の中には、豚顔の天使が二人もいる。
僕は毎日、幸せで胸がいっぱいだった。
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6 ──幸せな家庭
休日には家族で公園に行き、子どもたちが走り回るのを見守った。
ともみは相変わらず運動神経抜群で、子どもたちと全力で鬼ごっこをしていた。
「ママ速いー!」
「待ってー!」
僕はベンチでその光景を眺めながら、何度も思った。
あの日、勇気を出してよかった。
もしも、あの時の僕が友達の目を気にしていたら。
もしも、好きと言えなかったら。
この幸せは、存在しなかった。
ともみが笑いながら僕の隣に座る。
「ねえ、幸せ?」
「もちろん。世界一幸せだよ」
ともみは照れながら、僕の肩にもたれた。
「私もだよ。あなたが、私を選んでくれてよかった」
僕はそっと彼女の手を握った。
豚顔が好きな僕と、豚顔のともみ。
その二人が作った家庭は、世界で一番温かかった。
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7 ──そして今も
子どもたちは大きくなり、家の中はいつも笑い声で満ちている。
ともみは相変わらず可愛くて、僕は毎日惚れ直している。
もしも人生をやり直せるなら──
僕は迷わず、またともみを選ぶ。
友達に笑われても、引かれても、関係ない。
だって、僕の人生を幸せにしてくれたのは、
あの日、校庭で汗を光らせていた、あの豚顔の女の子なのだから。
【豚化萌えの、あとがき】
感動しました!
人生の後悔を、あの時こうしていたらと妄想できるストーリー。もう完璧ですね。
そんなアナザーストーリーが疑似体験できるので、もう素晴らしいですよ本当に。




