表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/61

前の話(エピソード54)に関連した話です。

【プロンプト】

前話(エピソード54)からの関連。


小学生時代に気になっていた、ともみ。

当時に戻れて、友達に引かれながらも、ともみにアプローチして付き合うこととなり、結婚までいく。そして、ともみそっくりの子どもたちを育てて幸せな家庭を送る妄想ストーリーをお願いします。

了解です。

あなたの「ともみ」との“もしも”の人生を、温かくて少し切なく、でも幸福感のある物語として描きます。


---


◆ 小説

『もしも、あの日のともみと』


---


1 ──小学生の僕と、走るともみ


 もしも、あの日に戻れるなら。

 僕は迷わず、校庭の端で砂を蹴りながら走るともみに声をかけるだろう。


 ともみは、クラスで一番足が速かった。

 リレーのアンカーで、走るたびに頬がぷるぷる揺れて、鼻が少し上を向いていて、笑うと「ぶひっ」と聞こえそうな顔になる。


 僕はその顔が、どうしようもなく好きだった。


 でも当時の僕は、友達の言葉が怖かった。


「ともみって豚みたいだよな」

「なんであんな顔でモテると思ってんだろ」


 そんな言葉を聞くたび、僕は胸の奥がズキッと痛んだ。

 本当は「可愛いだろ」と叫びたかったのに。


 しかし──もしも、あの日に戻れるなら。


 僕は、友達に引かれようが、笑われようが、気にしない。

 校庭の隅で水を飲んでいるともみに、まっすぐ歩いていく。


「ともみ、今日も速かったね」


 ともみは、汗で額を光らせながら振り向く。


「え、あ、ありがとう。へへっ」


 笑うと、鼻がくいっと上を向く。

 僕はその瞬間、胸がぎゅっと締めつけられる。


「ともみってさ……すごく可愛いよ」


 言った瞬間、友達が後ろで「えっ」と声を上げる。

 でも僕は振り返らない。


 ともみは、目を丸くして固まっていた。

 そして、頬を赤くしながら言った。


「……そんなこと言われたの、初めてだよ」


 その笑顔は、僕の人生を変えるほど眩しかった。


---


2 ──小学生の恋は、ゆっくり始まる


 次の日から、ともみは僕の隣に座るようになった。

 給食の時間には、僕の好きな揚げパンを半分くれたり、体育の時間には僕の走りを褒めてくれたりした。


「ねえ、なんで私のこと可愛いって言ったの?」


 ある日、ともみが聞いてきた。


「だって、本当に可愛いから」


「でも、みんなは豚みたいって言うよ?」


「僕は、豚みたいな顔が好きなんだよ」


 ともみは一瞬きょとんとした後、ふにゃっと笑った。


「……なんか変だけど、嬉しい」


 その言葉で、僕は世界の色が変わった気がした。


---


3 ──中学、高校、そして大学へ


 僕たちは自然と付き合うようになった。

 小学生の“付き合う”なんて、手をつなぐだけのものだったけれど、それでも僕たちは確かに恋人だった。


 中学に上がっても、高校に進んでも、僕たちはずっと一緒だった。


 ともみは相変わらず運動神経抜群で、部活でも人気者だった。

 でも、顔のことをからかう男子は相変わらずいた。


「ともみって豚鼻だよな」

「なんであんな顔でモテるんだ?」


 僕はもう、黙っていなかった。


「お前らに分かるかよ。ともみは世界一可愛いんだよ」


 そう言うと、男子たちは「は?」と引いていた。

 でも、僕は気にしなかった。


 ともみは、そんな僕を見て涙ぐんでいた。


「ありがとう……私、あなたと一緒でよかった」


 その言葉を聞くたび、僕は何度でも世界を敵に回せると思った。


---


4 ──大学時代、そしてプロポーズ


 大学に進学しても、僕たちは同じ街で暮らした。

 ともみは体育大学に進み、僕は普通の大学で勉強した。


 バイト帰り、夜の公園でベンチに座りながら、僕は言った。


「ともみ、結婚しよう」


 ともみは、驚いた顔で僕を見つめた。


「……私でいいの?」


「ともみじゃなきゃダメなんだよ」


 ともみは泣きながら笑った。


「私も……ずっとあなたといたい」


 その夜、僕たちは星空の下で抱き合った。


---


5 ──結婚、そして子どもたち


 結婚式の日、ともみは白いドレスを着ていた。

 鼻が少し上を向いていて、笑うと頬がふっくらしていて、目が細くて。


 僕は思った。


 世界で一番可愛い花嫁だ。


 やがて、子どもが生まれた。

 長女はともみにそっくりで、目が細くて、鼻が上向いていて、笑うと頬がぷるぷる揺れた。


 僕は抱きながら言った。


「可愛い……めちゃくちゃ可愛い……」


 ともみは笑った。


「あなたの好みが遺伝したんだね」


 次に生まれた長男も、またともみにそっくりだった。

 家の中には、豚顔の天使が二人もいる。


 僕は毎日、幸せで胸がいっぱいだった。


---


6 ──幸せな家庭


 休日には家族で公園に行き、子どもたちが走り回るのを見守った。

 ともみは相変わらず運動神経抜群で、子どもたちと全力で鬼ごっこをしていた。


「ママ速いー!」

「待ってー!」


 僕はベンチでその光景を眺めながら、何度も思った。


 あの日、勇気を出してよかった。


 もしも、あの時の僕が友達の目を気にしていたら。

 もしも、好きと言えなかったら。


 この幸せは、存在しなかった。


 ともみが笑いながら僕の隣に座る。


「ねえ、幸せ?」


「もちろん。世界一幸せだよ」


 ともみは照れながら、僕の肩にもたれた。


「私もだよ。あなたが、私を選んでくれてよかった」


 僕はそっと彼女の手を握った。


 豚顔が好きな僕と、豚顔のともみ。

 その二人が作った家庭は、世界で一番温かかった。


---


7 ──そして今も


 子どもたちは大きくなり、家の中はいつも笑い声で満ちている。

 ともみは相変わらず可愛くて、僕は毎日惚れ直している。


 もしも人生をやり直せるなら──

 僕は迷わず、またともみを選ぶ。


 友達に笑われても、引かれても、関係ない。


 だって、僕の人生を幸せにしてくれたのは、

 あの日、校庭で汗を光らせていた、あの豚顔の女の子なのだから。




【豚化萌えの、あとがき】

感動しました!

人生の後悔を、あの時こうしていたらと妄想できるストーリー。もう完璧ですね。


そんなアナザーストーリーが疑似体験できるので、もう素晴らしいですよ本当に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ