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元聖女のざまあヒロイン、強制力から逃亡しスローライフをおくりたい!  作者: 翠川稜
 

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第38話 浄化魔法の検証中。


「アリスさん……アンタ、ちゃんとプリーストだったんだな」


 浄化した建物の正面玄関からでてきたわたしにハンザさんはそう言った。

 だから、これでも一応、神の贖罪を受けし元聖女ですよ⁉

 失礼しちゃうなあ。

 あと、一緒にきた職人さん二人がお祈りポーズをしてるのは何故ですか?

 そして、建物周辺にかなり人が集まってるのは何故ですか?

 ……まさか聖なる鎮魂歌ホーリーレクイエムの効果がこの建物にいるご近所さんにも影響でちゃった?

 とりあえず、ルイス師匠に習ったように、浄化済み物件の確認をしないと。


 ――時空神の贖罪を受けし元聖女が浄化をかけた物件

 聖域化:LV1

 結界:LV1

 備考:元聖女の祝福で建物周辺1キロル範囲にも浄化


 ……は?

 広範囲浄化!?

 浄化魔法、レベル上がってる⁉ 

 内心叫びだしそうになったわ。

 ハンザさんはジト目でそんな挙動不審なわたしを見てる。


「アリスさんよ……まさかとは思うが……」

「はい……」

「オレは浄化の状態はわからんが、なんかやりすぎてねえか?」

「浄化魔法のレベルが……上がっちゃったみたい?」


 テヘペロっとやってみたら、ハンザさんは腕を組んでがくんと項垂れる。


「や、や、範囲1キロル浄化しただけですから」

「やっちまったな……あんた……」

「浄化されてますよ? ほら、これでリノベのお仕事できるから、ね? ね?」


 そんなやりとりをして、浄化依頼は終了したんだけど、後日、ハンザさんから気になる発言が。

 仕事現場周辺が、浄化魔法の効果なのか、なんかちょっぴり治安が良くなったと、後日ハンザさんから伝えられた

 うーん……人口の多い場所で使用した浄化魔法の検証した方がいいんじゃないかな。

 今後、サンクレルの街中でわたしの浄化魔法を使用した場合、どういう効果がでるのか。

 把握しておいた方が、浄化依頼も安心して受けられるし。

 とりあえず、ハンザさんに頼んで、このシェアハウスの工事を手伝いつつ、広範囲でかけられた浄化魔法がどういう感じなのか……数日間、サンクレルの現場に通ってみたのよ。

 メルツちゃんの通学の送り迎えにちょうどいい感じだしさ。


「浄化魔法の検証っすか?」

「うん、現場的にこう、普段と違うなってことはない?」


 職人さんは顔を見合わせる。


「うるせえって言われないことかな?」

「でもそれは地域によっては言われないっすよ」

「この現場はかなり住宅が密集してる方だろう。音がうるさいと怒鳴りこんでくる場合もあるじゃないか」

「そう言われると……そんな気もするっす」


 森の家は、周辺に住居がないからやらなかったけど、サンクレル街でこういった仕事の場合、周辺住民に『これから工事入ります。うるさくなることもありますが一つよろしく』って、タオル配って歩いてるんだって。

 それをやっても、おばちゃん達の井戸端会議で文句があがるけど、この周辺ではそれがないとか。

 わりと住宅密集してるから珍しいなって感じではあるみたい。

 でも、職人さんの一人が言ったように「でもそれは地域によっては言われない」ってことかもしれなくて。

 うーん。

 浄化で住民のストレスが緩和されて、ある程度の工事の音にも寛容になってるとか?

 わからないなあ。

 この線は強そうなんだけどな……ルイス師匠がいたら相談できるんだけど……。

 そういやルイス師匠、ダンジョン潜りっぱなしなのかな……。

 わたしはここのところ、魅了スキルの制御ができ始めたんで鑑定スキルと連動してないんだよね。

 ルイス師匠の鑑定スキルならわかるかもしれない。

 いや、師匠に頼んだら高額案件だよ!

 なんでもかんでも師匠の鑑定にお願いするとか、ないない。

 イリーナさんに報告してみよう。きっとちゃんと浄化について調べてくれるはず。

 あとは……わたし自身の鑑定スキルの上昇を試みるべきか。


 とりあえず、ハンザ工務店さんサンクレルシェアハウス物件のお手伝いと検証を本日で切り上げようと思った。


 日が暮れるちょっと前に今日の作業終了となって、ハンザ工務店さんの事務所に戻る。

 今回の浄化魔法検証の為にメルツちゃんの送り迎えがあるんだけど、わたしが現場から戻るまで、メルツちゃんはハンザさんの事務所で待っていてくれているのだ。


「アリスおねーさん、おかえりなさーい!」

「はいただいま~」


 今日もいい子で頑張ってたかなー?


「ハンザさん、今回の広範囲浄化について、やっぱりまだ詳細がわからないので、冒険者ギルドに依頼してみることにしますね。リノベのお手伝いも今日までってことで」

「そうか」


 今回は仕方ない。冒険者ギルドに依頼しておこう。

 わたし自身の鑑定のレベル上げも怠らないようにしなくちゃ。


「じゃ、日が暮れる前に帰ろ、メルツちゃん」

「はーい。ハンザおじいちゃん、またねー!」

「おう、気を付けて帰れよ」


 ハンザ工務店さんを出て、サンクレルの街をメルツちゃんと歩く。

 冒険者ギルドに立ちよって、浄化の鑑定をお願いしておこう。

 気になる点はメモしておいたし……。


 ――うーん……。


「どうしたの? アリスおねーさん」


 わたしが立ち止まると、メルツちゃんはわたしを見上げる。

 ハンザ工務店を出たあたりからなんか変な感じする。

 魅了スキルのせいで、そわそわしてる感じとは真逆の感じ。


「なんかね」


 ――なんかこう、嫉妬的な視線、強い。


 わたしはメルツちゃんを見る。

 メルツちゃんのお母さん関連だったら、メルツちゃんも、もっとピリピリするだろうからターゲットはわたしか。

 このあと立ち寄るのは冒険者ギルドだしなんかあれば駆け込もう。


 そう思ってたんだけど……。


「ちょっとあんた、そのちっこい子と手を繋いでる法衣服のあんたよ」


 背後から呼び止められて振り向く。

 わたしと同じ年ぐらいの女の子が仁王立ちで立っている。


「はい?」

「エドとどういう関係よ」


 エドって誰?

 知りませんけど

 はっ! もしかしてまさかの――魅了スキルさん無意識に発動!?

 最近使い方を制御できるようになってきたと思ったのに~!!

 同年代の女の子からこういった敵愾心向けられるなんてことは、この大陸にやってきてからはまったくと言っていいほどなかった。

 魅了スキルさん……どこで何をやらかしてくれちゃったのよおおお。



ストックなしの自転車操業的、投稿なのですよ……一日一話書けたらUP的な……。

そんなわたしの燃料になるようにブクマ☆評価お願いします。m(__)m

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