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元聖女のざまあヒロイン、強制力から逃亡しスローライフをおくりたい!  作者: 翠川稜
 

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第31話 イリーナさんは可愛いものが好き。



 ハンザさんとメルツちゃんは意気投合した様子で、三日に一回はハンザさんがこっちにきたり、メルツちゃんをサンクレルに連れて行ったりしている。

 そこはありがたい!

 メルツちゃん、ママちゃんと散歩すると称して森に行って、ママちゃんと一緒に狩りをしてきちゃうのよ。いや、いいんだけどね、いいんだけど、心配なの!

 ママちゃんも心配だけど、この近辺の森だったらママちゃんはきっとわかってると思うのね、フェンリルとのハーフだし、強い子だってわかってる。もちろん、メルツちゃんも強い子だってわかってるけれど、年齢的に心配なのよ~。

 わたしが気をもんでいたら、ハンザさんが手をあげてくれた。

 そこでハンザさんがメルツちゃんを連れ出してくれることに。

 メルツちゃんは自分をあずかってくれていたのがドワーフのおじいさんだったので、ハンザさんにすぐ懐いてしまったようで、サンクレルにいる年配のドワーフさん達がメルツちゃんを「オレの孫」状態で可愛がっていて、サンクレルのとある界隈では熱狂的なメルツちゃんフィーバーがきていると、イリーナさんから聞いたところだ。

 どうりで最近、ハンザさん以外のドワーフさんが、メルツちゃんを訪ねて作業小屋の見学とかしてる。

 わたしも心配なので、メルツちゃんと一緒に作業小屋や、窯とかいろいろ一緒についてまわってる。

 ついでに、窯なんかでは一緒にお茶碗や湯呑作製したりはじめた。

 それで思ったんだよね。

 ここの残置物で食器が多かった理由。

 お家のリノベーションの時にある程度売り払ったけど、前の持ち主が自作してて増えたんじゃないかなって。

 お食事処だから多いのかなとも思ったんだけど……そういう理由がありそうだなあ。


「そんなこんなで、現在メルツちゃんに付き合って、いろいろ作ってるんですよ」


 わたしがイリーナさんに報告すると、イリーナさんは考え込むような表情になってしまった。


「アリスさん……」

「はい?」

「いろいろ作るのはいいんですけど」

「はい」

「なにがしかの付与が、もれなくついてませんか?」

「それですよ」


 わたしもそうならないように頑張ってる。

 ルイス師匠に教わった魔法制御で、付与の付け方を抑える方向で頑張ってるんだけど、集中してモノをつくってると付与がつくのよ。

 だからリラックスした感じで作製すると付与が抑えられる。

 ほら、裁縫系はね、商業ギルドの人がいう付与抑えめシェラフなんかは、作りやすくなったのよね。


「メルツちゃんとつきあって、いろいろやってると、やっぱり付与が盛り盛りになってるので……こういうのが出来上がりました」


 ぱぱーん。


 時空神の贖罪を受けし元聖女が作った解体用ナイフ

 硬化☆☆☆

 軽量化☆☆☆

 錆知らず☆☆☆

 害獣だけではなくモンスターの骨や牙の固い部分もさっくり綺麗に解体できる。

 血のぬめりや脂も水でよく落ちる錆知らずのナイフ。


 イリーナさんは眼鏡のブリッジをクイとあげて鑑定してる。


「ア、ア、アリスさん……、こ、これ……」

「冒険者ギルド解体部の方で使いませんか?」

「使いますううう!!」


 よかった……。


「とりあえず、三刀作ってみたんで、このアイテムバッグの中にいれちゃいますね!」

「料金、後日で、きっちり鑑定のち値段をお支払いしますので!」

「イリーナさんは信用してますから、そんな気負わなくても、これも作ったんです。ほんとはべビちゃん達用のおもちゃにしようとおもったんですが、噛み噛みしちゃって、すーぐぼろぼろになっちゃうので、人間ていうか普通の赤ちゃん用のおもちゃにしようって思って作りました。素材も柔らかいし、洗濯しやすいので、お母さんはいいかもと思って」


 ぱぱーん。


 時空神の贖罪を受けし元聖女が作った赤ちゃん用にぎにぎ

 柔らかい布で作った赤ちゃん用のにぎにぎ布おもちゃ。

 耳、しっぽ、胴体、足の部分が赤ちゃんの手のサイズよって握りやすい大きさ。

 赤ちゃんがこのにぎにぎを持つと大人しくご機嫌になってくれる。

 器用さの成長☆☆

 優しい性格になる☆☆

 無病息災☆☆


「か、か、かーわーいーいー!!」


 ああ、やっぱり可愛いもの好きなイリーナさんにはストライクでしたか。


「肌触りがふわふわ~もうずっとにぎにぎしたい~!!」


 いや、大人がにぎにぎしても……。まあ、大人でもぬいぐるみ好きな人には需要があるか。


「出産祝いの贈答とかにもいいかなって」

「あ~いいかもしれませんね~」


 ラッピングを可愛くしたら売れそうなのよねえ。

 商業ギルドに行って値付けの相談しなくちゃ。


「は~解体用ナイフもすごかったんですが、アリスさんはやっぱりこういう手芸の方が合ってますよ!」


 そう言われるとそうかなって思う。


「ここは一つアクセサリーなんかはどうでしょうかね」

「アクセサリー」

「アミュレットになりますよ的な、きっと売れると思いますよ?」


 おお~さすが冒険者ギルド受付おねーさん! 目の付け所がシャープだね!


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