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~4~

今日は本当に良いことがありません。


皇太子殿下にお声掛け頂いて、お礼を言われた時は、良い思いでになるわーと思いましたが、最早、あれが発端でトラブル続き。


そしてただいま人生最大のピンチです。


「…あ…溢れ出てしまう…」


我慢…我慢です。これでも貴族の端くれ。体内から一滴も溢すわけにはいかないのです。


「淑女…私は淑女…」


ああ…なんでお父様と一緒に紅茶なんて飲んでしまったのでしょう。


なぜ、帰る前に寄るべき所に寄らなかったのか。

悔やんでも悔やみきれません。


我慢しすぎて涙が出てきてしまいました。冷や汗もダラダラです。

涙と汗の分、少しは減ったでしょうか。


心を平静に、平静にと思っていると突然雷鳴が何度も響き渡ります。


思わず体がビクリとしてしまいます。


イヤー。止めて。


しばらくすると小屋の外に人の気配が。


助けてー。


大声で叫びたい。扉を叩きたい。


その心とは裏腹にその場で声をを出すことも、一歩踏み出す事も出来ません。


…なぜなら表面張力ギリギリ状態で、ちょっとの衝撃で溢れてしまうから。


誰か気づいて。














トイレは人類の最大の発明だと思うのです

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