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「…というわけでして…」
殿下のハンカチを拾った所(踏んだのはもちろん省略)からお話したのですが…
皆さん笑顔が怖いです。
特にお母様。目が笑ってないのに口角がすごーく上がってて怖いです。
殿下、いい加減握っている手を離してください。より一層握り込まれると手が潰れてしまいます。なんだか瞳孔が細くなっている気が…
「アリアーナ、疲れたでしょう。今日はこのまま皇宮にお泊りしちゃいましょう!」
何言ってるんですかお母様。そんな軽いお出かけ先で疲れたから泊まっていきましょう的なノリで。
と、ツッコミを入れようとしたのに、あれよあれよと連れ去られ、我に返った時には高貴な香り漂うふっかふかのふわふわのベットに入っていました。
「アリアーナ、無事で良かったわ」
お母様がベットの横に座って頭を撫でてくれます。
なんだか懐かしくて気持ちよくて眠くなってしまいます。
「…こんな事になるなら追跡の機能付けるの反対しなければ良かったわ…」
…なんだか聞き捨てならないセリフが聞こえた気がしますがもう限界です。
とりあえずおやすみなさい。




