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~14~

急に今までの騒がしさが消えて、辺りが静寂に包まれている事に気付きます。


体(体内)の荒波も落ち着いた事にホッとして閉じていた目をそっと開く。


夜の闇に包まれていたはずがなんだか明かるい。


小屋はもちろん周辺にあった木々も倒れています。


状況が飲み込めずにキョロキョロしていると、大勢の人がそこら中に座り込んでいるのがわかります。


閉じ込められている間に一体何があったのでしょう?


「助かったのか…」


「聖なる力だ…」


「魔物が消えた…」


「聖女だ…」


「なんて美しい…」


「なんと清らかな…」


静寂が囁きに、囁きが歓声に変わっていく。


ほうほう、よくわからないけれど、聖女様が現れてこの人たちを助けてくれたのですね。


魔物までいたなんて恐ろしい…小屋から出れなくてよかった!


あ、もしかして、私の荒波も魔物のついでに静めてくれたのでしょうか。


聖女すごーい。ヒロイン枠は伊達じゃない。

もどきとは訳が違う。


どこにいらっしゃるのか見えませんが、ありがとう聖女様ー。


荒波を乗り越え、一滴も溢すことなく淑女の矜持を守り抜く事ができました。


聖女様と聖女様を使わしてくれた神様に心の底から祈りを捧げます。


感動のあまり涙ぐんでいると、


「アリアーナ!」


誰かが私に駆け寄り、ぎゅっと手を握られます。


えっっ誰?えっっ皇太子殿下!




「君だったなんて…」



何がでしょう?



「聖女様、バンザーイ!」




なぜ囲まれているのでしょう。




「君のお陰で皆が助かった。ありがとう」








…はいぃぃぃぃ?!ぃぃぃ

















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