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~11~(side殿下)

今度は何を落としてみようか。


きっかけ探して思考が迷走しつつも、無能の烙印を押されないように書類を捲る。


日が落ち、辺りが暗闇に染まった頃、異質な気配を感じ手が止まる。


「殿下!」


ノックもそこそこに騎士団長と魔術師団長が執務室に飛び込んでくる。


「皇宮内、東の森付近でかなり大きな揺らぎが発生しています」


不味いな。


揺らぎは早急に対処しないと狭間から魔物が出てくる。


普段から注意深く国内を探査し、対処しているのによりにも寄って皇宮内のここまで大きな揺らぎになぜ気付かなかった…。


「状況は?」


「かなり不味いです。魔術師団総出で対処しても押さえられるかどうか…」


ーー仕方ないーー


「ドルスコイ男爵呼べ」


一線を退いたとはいえ、彼なら問題なく対処できる。


後で私を含め、何を言われ、何を要求されるのか考えたくもないが仕方ない。


「…どうした?」


「そ…それが…」


「ーが?」


「…です…」


「は?」


「行方不明です!」










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