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聖剣の担い手探し  作者: かざむき
53/92

52.今後の方針

遅くなり申し訳ございません。


「そうか、理由を聞いておこう。なぜ、参加しない?」


 ヘーテスはアルマスに質問する。


「俺の役目は魔王の討伐や世界の安定ではない、物運びだ。戦いとかは避けれるなら避けていきたい。」


 ヘーテスはそれを聞いて少しの沈黙の後、納得した。


「お前らしい。やはり、()()()()()。」


「いいの?」


 ナーニャがヘーテスに聞く。ナーニャにとってヘーテスがアルマス陣営を作戦に引き込まないのが意外のようだ。


「ああ、聖剣で暴れられるのは問題だが、魔王が地上にのさばって世界を壊すほうが危険だ。そうなるぐらいなら、多少のリスクを飲んで聖剣を使って確実に討伐してもらうほうがマシだ。俺達が失敗した時用のセーフティーネットは必要だろ。」


 ヘーテスがそう言うとナーニャは納得した。


「ということで俺達悪魔とアズラ、トルクス、カナは魔王討伐に向けて活動し、アルマス、ワルド、風丸、カノン、ハクは担い手を探すという方針で合っているな。まあ、やることは違うが結果的に到達する地点は一緒な訳だ。これからも随時協力していこう。いいな。」


 ヘーテスは今の各々の立場を纏め確認し、全員問題ないという仕草をした。


「で、双方に共通して報告しておくことがある。現在、地上は結構ヤバい。」


 ヘーテスは現在この大陸全体で起こっていることを話始めた。


「このカルワルナ近郊で起こった大規模爆発型魔獣発生はここだけではなく各地で起こっている。こいつの厄介なところは初期対応が遅れるとかなりの広域を魔獣の海で埋め尽くしてしまうような状態になってしまうんだが、、、かなりの地域がこの状態に陥っている。多くの都市や村が壊滅しており、国がやばいというところも少なくない。魔王が出現したのが関連しているのではないかという推測であり、また魔に汚染されていく範囲が大きくなると単純に魔王が強大になっていく可能性や強力な特殊個体が発生することがあるため、出来るだけ速くに処理していきたい。」


 ここにいる奴らはそういう魔獣に対して遅れを取るような奴はおらず、単独で事態を収束できるような奴らが結構いるのだが、一般的にそんな奴はいない。


「具体的に言うならば、、そうだな、この地図を見てくれ。」


 ヘーテスは大陸の地図を出現させる。多くの地点が赤くなっており、それは被害地域を表していた。

 まず、現在地のスラル王国は至る所が赤く染まっており、首都すら壊滅状態であり、もう国としては終わっているような状態であった。

 次にタノラ帝国であるが逆にこちらは被害がほとんど出ていない。強力な軍隊、常日頃から魔獣と戦っていた経験がいきたのであろう。

 そして、その他の国々も一部を除いてかなりの被害を受けていた。

 また、北の方は元からではあるが真っ赤であった。


「流石タノラだ。まったく被害を出していない。」


 ワルドがタノラ帝国の被害状況を見てそう感想を漏らした。


「あそこは北にずっと隣接している古くからの軍事大国だからな。このスラルや東の小国群とかと比べるは良くない。この大陸内であれに対抗出来るのは北東のあの都市国家ぐらいじゃないか?」


 カトがワルドにそう反応する。


「パラジオンか。あいつのいる町だから関わりたくないんだが、状況が状況だから連絡でもしておこうか。」


 ヘーテスはそう呟いた。その言葉にカノンが食いつく。


「ヘーテスってあのパラジオンと関係があるの?」


「ちょっと腐れ縁のある奴がいてな。いろいろあるんだよ。」


 ヘーテスはそう言うと言葉を濁した。その表情からとても嫌そうであるということは読み取れた。


「俺は取り敢えず、このまま東に向かって行こうと思う。スラル王国の首都に少し寄って、東の小国辺りで運び屋を再開しようとでも考えている。道はこの南のルートで行こうと思う。」


 アルマスは地図をじっと見て今後進む道を決めた。道中には村が比較的多い道であり、人探しをするのならば、良い選択であるだろう。


「道中にある親個体の集団はできる限りは破壊していくが、細かいところは頼む。魔王が見つかるまでは、どうせそいつらの討伐が日課になるんだろ?」


 アルマスの言葉にヘーテスは頷いた。

 その後、各々が今後について方針を話し合い修正、擦り合わせしていく。方針は簡単にいうと以下のようになった。


 まず、悪魔は事情を知る各地の者に声をかけて戦力を蓄え、策を練り、同時に魔王を探しだして戦う。暇があれば近くの魔獣の狩りをする。カルワルナに空いた奈落の穴を迷宮を利用して完全に塞ぐ。

 次に、トルクス、カナ、アズラ、ナーニャは四人で行動し、各地の魔獣の親個体の集団の撃破し、魔王が発見された場合、悪魔と合流し魔王を叩く。

 そして、アルマス一行は聖剣の担い手を探しだし、必要に応じて特訓や教育を行い戦力になるようにする。ただし、これは魔王が途中で発見されようがそちらに加わることはなく、担い手探しを優先するが、場合によっては討伐に協力することも視野に入れている。

 

 悪魔とあるがほとんどがヘーテスの仕事になるらしく大変そうだとアルマスは思った。

 方針が決まってからもグダグダと会話は続いていたが、


「さあ、明日から頑張って行こう!!」


 アズラの力強い一声で方針会議は終わった。

 

 

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