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聖剣の担い手探し  作者: かざむき
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46.奈落へ

「話はここでおしまいだ。」


 ノブの話は終わり、アルマスとナーニャの二人は思考を纏めるために固まって、すぐノブに質問し始める。


「バーバルムって何者なんだ?」


「ヘーテスって昔何やったの?」


「あと、最後の方の解説を詳しく頼む。結局あの穴は何なんだ。」


「巨大兵器って一体なんだったの?起動させたのは誰?」


「生存者は他にはいないのか?」…


 ノブは二人の質問には一切答えない。


「まあまあ、その内分かるさ。ということで唐突だがお前達二人には奈落に落ちてそこにある迷宮を攻略して貰う。」


 ノブは二人の首もとを掴んで一瞬でで巨大な穴まで移動する。


「では、いってらっしゃい!」


「え?」


「ちょっ?!!」


 ノブは二人を思いっきり穴に向かって放り込んだ。アルマスとナーニャは転移で脱出しようとするがなぜか発動しない。いや、発動はしているが落ちてすぐのはずなのに転移の移動距離では穴から出ることが出来ない。

 

「奈落は一度入ったらまともな方法では出れないぞ!」


 ノブの声がする。ずっと落ちている気がするのに、穴の入り口との距離が変わっている気がしない。


「奈落はある特性上、奈落が奈落で有る限り、入口及び底との距離は変わらんぞ!さっさと迷宮に入れ!」


 アルマス達が戸惑っているとノブがヤジを飛ばしてくる。しかし、アルマス達は迷宮と言われても意味が分からない。


「そういや、お前ら迷宮のこと知らなかったな。、、、そうだなー、アルマスお前、聖剣を解放して全力で振るってくれ。お前なら、100%で振るえるんだろ?」


 アルマスは少し迷ったがその通りにする。


「拘束解除、聖剣抜刀」


 鞘から取り出された聖剣は黄金の輝きを見せる。それをアルマスは全力で振るった。奈落の一部に穴が空きアルマス達はそこに吸い込まれていった。


「さあ、良い迷宮攻略を!」







 アルマスが気が付くとそこは光る結晶のある洞窟にいた。ナーニャも隣で意識を失っていたようであり、アルマスは叩いて起こした。


「痛いわ!前から思っていたけどレディを優しく扱うという心遣いはないのかしら?」


「知らんな。よく分からない場所でグースカしてる方が悪い。」


「さっきまで、どうせあなたもグースカしていたでしょ?」


「なぜバレた!?」


「ふざけてるの。」


 ナーニャとアルマスはワイワイと雑談しながら洞窟を進む。


「ノブは迷宮とか言っていたけど、一本道ね。罠でもあるのかしら?」


 ナーニャが不吉なことを言う。アルマスはその発言に対して注意をする。


「おい知ってるか?そういうのは言った瞬間に出てきてしまうものなんだぜ。冗談でもあまり言わないことをおすすめすr」


 アルマスはそう言いながら、落とし穴に落ちた。底には数本の槍が配置されていたがアルマスは結界を張って事なきを得る。


「だろ?」


「そうね。」


 アルマスの体を張った実演によってナーニャは若干呆れつつアルマスの考えに納得した。


 罠を回避、無効化、引っ掛かりながら、しばらく歩いていると、洞窟は石レンガで出来た通路に変化していく。先程まで洞窟に生成されていた光る結晶は加工されて壁に埋め込まれている。明かりに困ることは無くなった。二人は光が無くても問題無い訳ではあるため、あまり関係はないのだが。


「人工物ってことはここからが迷宮攻略本番ってことか?」


 罠によってボロボロになった服や体を直しながらアルマスは本と杖を取り出して、本気で罠の探索などを行い始める。


「何でさっきまでやってなかったの。」


 アルマスが唐突にやる気を出し始めて、ナーニャは呆れる。


「洞窟は既に経験済みだったから、あんまりテンション上がらなかったよ。あっ、、そこの三つ目の加工された光る結晶、言いにくいな。青光石でいこう。それ、罠の感知器になっているから気をつけろ。毒矢が飛んでくるから。」


「わかったわ。範囲はそこだけ?回数制限はある?」


「範囲はそこだけで、回数制限は一回だけだ。」


 ナーニャは適当な物を感知させて罠を事前に発動させた。

 すこし進むと、次は岩の大玉が転がってきた。それをアルマスは虚剣で叩き砕く。


「岩ってこんなにもろかったか?」


 簡単に砕けたため、アルマスは疑問を持つがナーニャが答えた。


「無自覚に身体強化を使ってるじゃない。あと、その体自体の強度も随分凄いことになってるのもあると思うわ。」


 アルマスは自身の体が謎の場所に飛ばされる前とは大きく変化していたことと、魔法を呼吸をするようにしていたことを思い出して納得した。

 罠を正面突破しながら、どんどん進んでいくと扉を発見した。中に入ってみると、大きな部屋があり、奥の方にはポツンと陣があった。アルマスとナーニャはその解析を始めた。


「起動させるか?何かが召喚されて道が開くようになるみたいな感じだが。」


「えー、絶対、小ボス戦的なやつになりそうじゃない。」


「でも、索敵した範囲ではここ以外は行き止まりだったぜ。」


「本当に!?そういうことは早く言いなさい。」


 ナーニャはアルマスを杖で叩く。


「それじゃあ早くしなさい。」


 ナーニャは戦闘準備を整えて言う。


「じゃあ、起動するぜ。」


 アルマスは陣を起動させ、部屋には巨大な蛇が召喚された。


 


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