23.研究
入学してから二週間が経過した。ハク達は特に問題も無く学校生活を満喫していた。定期テストなども存在していたが、時期の関係上、ハク達は免除されていた。
「課題って面倒くさいな~。」
ハクは机に突っ伏して言う。出されている課題は前回やった実験のレポートだ。形式に沿って書いていくこと、分かりきったこと(皆は、結構分からなくて悩んでいること)を考察として書かなければいけないことは、ハクにとっても、苦痛だったようだ。
「おっ、天災くんでもそう思うか!」
ハクに声を掛けてきたのは、違う班のカールだった。彼はハクのことを天災くんと呼ぶ。理由は
「嵐のように突然現れて、皆に圧倒的な力を見せつけ、その上、その年で、7クラスに余裕でついて来れる賢さを持った天才。これは天災くんと呼ぶしかないな!」
らしい。
ちなみにカール自身も13歳と7の中では、かなり若く、この教室ではハクが来るまで最年少だった。ハクを天災くんと呼ぶカールも十分、賢い部類であり、卒業までに9に届くのではとも言われているほどである。
「カール。次の授業何だっけ?」
ハクはカールに聞く。
「班研究だよ。お前は初か。まあ、頑張れ。6班は、、研究棟だから移動しとけよ。」
カールはそういうと、自身の班の研究室へと向かった。ハクもカナらと研究棟へと向かった。
「カナ、ゲキカ、草太郎、ハク、そして、俺。全員揃ってるな。」
研究室に着くとまず、クカラが全員いることを確認し、
「では、テストが終わったので、これから、二ヶ月後にある研究発表に向けての研究課題を決めようと思う。なにか案のある人!」
皆に問い掛ける。
まず、カナが答える。
「植物についてでいいんじゃない。私の力で楽にできるし。」
次に、ゲキカが答える。
「今の時代は魔獣といった魔についての研究が注目されてますわ。魔が使う特殊な力について、調べてみるべきでは?」
そして、草太郎が答える。
「僕は能力についての研究がしたい。一般的に魔法とか、呪術だとか、超能力だと言われているが、まだ、皆よくわかってないからな。」
最後にハクが質問する。
「研究発表って何?」
一瞬気まずい空気が流れた後、クカラが説明する。
「あー、悪かった。研究発表って言うのは、7から9のクラスの奴らが班ごとに学校祭で、自主的に進めた研究の成果を発表するんだ。全ての班がやるわけではなく、辞退も出来るんだが、偉いさんとかも見に来るし、成績にも加算されるから、出世したいなら、出るべきだな。」
「へー、班同士が共同でやることは?」
クカラが説明したところに、さらにハクは質問した。クカラが返答に迷っていると、
「前例は無いけど制度上は問題ないと思うわ。」
カナが返答する。
「でも、どうしてそんなことを聞いたんだ。」
草太郎がハクに質問した。
「上の階からこの部屋を目指して歩いて来てる人がいるからかな。」
「「「「は!?」」」」
ハクが返答し、皆が驚きで声をだした瞬間、
コンコンコン
ノックの音がした。
「どうぞ。」
クカラが許可を出す。
「どうも!9クラスの2班、シャルと」
「同じくアルマスだ。」
「共同研究しないか?」
シャルとアルマスが部屋に入ってきて、共同研究しようといいに来た。




