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聖剣の担い手探し  作者: かざむき
23/92

22.散策

カラーン  カラーン


 鐘が鳴り、午後の授業が終わる。

 午後の授業を特に問題無く終えたハクは宿へと帰ろうとしていた。教室を出るとカノンがいたので声をかけた。


「カノン、僕は今から帰るつもりだけど、カノンも帰る感じ?」


「私は少し、図書館に行ってから帰る感じにするわ。資格の本とか読まなきゃいけないし。」


ハクはカノンの目的が資格の獲得だったことを思いだした。


「わかった。じゃあ、先に帰っておくよ。」


ハクは宿への帰路についた。

 ハクはこのまま帰るのも面白くないと思い、都市の散策をしようとまわり道で帰ることにした。


 学校の近くを適当に歩いていると、賑やかな商店街が目に入り、ハクはそこに向かった。


 港町であるカルワルナの商店街には、様々な品物が並んでいた。装飾の細かいガラス細工に色鮮やかな織物、珍しい食材などがあった。


「よっ!そこの坊主、金あるか?牛串食わねか?うまさは保証する。祝本日開店ということで、安くしていくぜ。」


ハクは商店街を歩いていると、二十半ばの銀髪の男に声をかけられた。男は屋台の中で牛串を焼いている。高身長で筋肉もしっかりついていて、さらには腕に少し大きめの切り傷の痕があった。あと、ハクの頭には兄貴という単語が浮かんだ。


「じゃあ、一つお願いします。」


ハクは、カノンとアルマスよりお小遣いを貰っていたため、お金はある程度持っていた。ハクはせっかくなので、一本貰うことにした。


「あいよ!塩かタレどっちがいい?」


「タレでお願いします。」


男は焼きたての牛串にタレを掛けて、ハクに渡す。ハクはその場で食べて感想を言う。


「おいしい!!兄k、お兄さん、もう一本!!」


「兄貴でいいぜ!うまいだろ!!毎度あり!!」


男は自慢気にいった。ハクは割引された二本分の値段を払ったあと、兄貴と軽く雑談して、屋台から離れた。ハクはこの都市から離れるまではここに通おうと思った。



「ただいまー。」


 辺りも暗くなり始めた頃、宿に戻ったハクは部屋に入った。


「おかれり~、町の散策をしてた感じ?何か美味しいものとかあったりした?」


カノンは既に帰ってきており、ハクに何かあったかと確認した。


「商店街に美味しい牛串の屋台があったよ。後、ガラス細工とか、彫刻とかすごかった。人って手が器用なんだね。」


ハクは都市散策の感想を話した。

 気が付くと、アルマスやワルド、風丸が帰って来ており、みんなで食堂へ向かった。


「へー、学校って楽しそうだな。勉強はごめんだがな。」


ワルドがカノン達の話を聞いて、楽しそうだと答える。風丸も同感と言わんばかりに頷いた。


「そういえば、アルマス話題になってたよ。シャルって人面

白そうな人らしいね。」


ハクは昼休憩のことを思い出してアルマスに言う。


「あぁ、あいつは面白い。滅茶苦茶賢いのに発想がファンタジー路線をいってんだ。しかも、それを否定できないくらい、理論詰めされてんだ。」


アルマスは笑いながらシャルの話をするが、バカにしている雰囲気はなかった。


「そういや、シャルがその内、ハクに会いたいと言ってたがどうする?」


アルマスがハクに問い掛ける。


「別にどっちでもいいよ。」


ハクは問題ないと返答した。


「わかった。時間は今度連絡する。あと、話が変わるが俺明日以降中々帰ってこないと思うしよろしく。」


その後、しばらく、アルマス達の食堂での食べながらの話が続いた。


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