20.初めての授業
学校の話ではハクを中心に書く予定。
アルマスと別れた、カノンとハクは7クラスのある学校の本館へと向かった。書類を見ていると二人の行く教室は、それぞれ別であった。どうやら、7クラス以下は人数が多い為、同じクラスでも部屋が分かれるそうだ。クラスといっても学級の方ではなく階級という意味が強いということなのだろう。ハクは7Bと書かれた教室の前に到着した。教室では担任が学生に話していた。
「えーと、次に新入生の紹k、、って、まだ、呼んでないのに入ってきた!」
担任は今から、廊下で待ってるであろうハクを呼ぼうとしたとき、教室の前に到着したハクは、空気を読まず(読めず)、そのまま入ってきた。
「あれ?待たなきゃいけない感じだった?一旦出ていったいい方がいい感じですか?」
担任どころか学生も一瞬フリーズした。担任はハクの空気の読めなさに、学生はハクの幼さに。そして、我に帰った担任は
「い、いや、大丈夫だ。自己紹介をお願いします。」
ハクに自己紹介を促した。
「わかりました。6班に入るハクラスです。ハクって呼んでください。年齢は10歳です。数か月間よろしくお願いします。」
ハクは自己紹介をした後、担任に指示された、席に座った。
「6班の人はハク君に学校のことを教えてやってくれ。今日の1限目というか午前中は戦闘訓練なので、運動場に移動しろよ。」
担任はそう言うと、教室から去っていった。すると、隣の席から、
「おはよう、ハク君。私の名前はカナ。よろしくね!」
同じ班員のカナが声を掛けてきた。すると、
「俺、クカラ。よろしく!」
「僕は草太郎!」
「私はゲキカ=ラカレーよ。」
他の6班の人も声を掛けてきた。
6班の班員は16歳眼鏡少女のカナ、18歳黒髪細マッチョのクカラ、17歳ぼさぼさ髪の服田草太郎、18歳激辛好きのゲキカ=ラカレーと新しく入った10歳白髪少年のハクラスだで5人だ。彼らは少し、自己紹介をして、急いで運動場に向かった。
班の人数は基本的に4~8人が一般的だ。班の移動は半年に一回することができる権利が学生には与えられている。班のメンバーが変わるときは、その時とクラスが変化した時だけだ。あと、シャルの様に班員=俺一人みたいな人は彼以外にはいない。あれは、シャルが9クラスでその中でも上位にいるから許されたことであり、規約こそないものの、普通、班の人数の下限は3人だ。
運動場では既に7クラスの人達が集まっていた。集まった人達は適当に雑談していた。
「注目!!!」
突然、男性の大声がした。声のした方向を見ると高台に乗ったムキムキのおっさんが立っていた。
「これから、戦闘訓練の授業を始める。整列せよ!」
学生は一斉に整列するために動き出した。ハクも6班の人について行く。全員が整列するとおっさんがまた喋りだす。
「欠席者はいないようだな。今日の内容はAは剣、Bは対獣、Cは大砲、Dは弓だ。それでは移動せよ!」
おっさんに言われて学生は動き出した。ハクは7Bの人についていき、対人戦の訓練がある地点に来た。そこには、軽装備をした若い男性が立っていた。
「担当のアムだ。これから、対獣戦の訓練を始める。まずは準備体操だ。広がれ!」
アムが学生に指示し、学生は準備体操をするために広がる。アムが前で体操を始め、それをみんながマネする。体操が終わり、学生は整列する。その後、アムはペアを作れと指示を出した。初日であるハクは、ぼっちになると思ったものの、
「ハク君、私と組みましょ!」
カナがハクを誘ってくれたので助かった。アムは全員がペアを組めたのを確認して、
「今日は能力ありで、俺が影から生み出す獣の群れをペアで殲滅するまたは、耐えるという内容だ。具体的な数は100だ。連携は取らせてある。目的としては耐久がメインであり、より長く生き残るということを重要視しろ。目標時間は五分だ。一時間後始めていく。それまでにペアで作戦考えろ。」
アムはそういい、学生はペア同士で作戦を練り始めた。
カナは年齢的にお姉さんである自分がハクを引っ張らなきゃと思い、ハクと話始めた。
「ハク君、あなたって魔獣の群れと戦ったことある?」
「群れとは無いかな。少数とならあるよ。カナさんは能力って発現してる?」
「私は発現してるわ。植物を急成長させたり、操れたり、品種改良ができるのよ!すごいでしょ。これを使って魔獣を足止め、拘束してクロスボウで撃ち殺すのが私の得意なやり方かな。」
「カナさんは戦闘経験ある感じですか?」
「そうね、ある狩人の所でバイトみたいなことをしてるわ。」
カナは胸を張る。
「僕も能力はありまして、白い獣になる能力です。その副効果だと思いますが炎も出せる感じです。人も乗せれますよ。」
「乗れるの!?乗ってみたいな!乗っていい?」
カナは白獣化したハクに興味津々だ。
「じゃあ、僕は炎を放ちながら駆けるので、カナさんは僕に乗りながら、植物で敵を拘束、クラスボウで援護して貰う作戦でいいでしょうか?」
そして、ハクが立案し、
「オッケー!それでいくわ。」
カナは承認した。
そうして、時間が過ぎ訓練の時間になった。どんどんといろんなペアが100体の影の獣と戦っていく。能力が発現していない人も多く、大抵のペアは五分まで耐えることができなかった。次は草太郎とクカラのペアだ。
「いっちょ、やってやるか!」
大剣を持ったクカラが気合いを入れる。
「援護は任せろ。」
草太郎の周りには複数の黒球が浮かんでいた。
「始め!」
アムの合図で戦闘が始まる。クカラは獣の群れに突っ込みを大剣で切り飛ばしていく。クカラへの獣による死角からの攻撃は草太郎の黒球から放たれるビームの餌食となる。ビームの殲滅力は凄まじく、クカラがおとりとなって獣の注目を集めてる間に、大半の獣は頭を貫かれて壊滅、残った獣はクカラに叩き斬られた。クカラと草太郎は五分がたつ前に100体の殲滅に成功した。
そして、最後のペアつまり、カナとハクの番が回ってきた。カナは右手にクロスボウを持ち、腰に植物の種が入った袋を取りつける。ハクは白い獣へと変わる。力を押さえているため、いつもより一回り小さく、角もない。カナがハクに乗り、
「始め!」
影の獣との戦いが始まり、終わった。
「あれ?加減したはずだけど?」
疑問符を浮かべているハクの前には燃えかすとなった、影の獣があった。




