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聖剣の担い手探し  作者: かざむき
18/91

17.今後の予定

 ワイワイ  ガヤガヤ


「おはよう、久しぶりにまともなベッドで寝れたよ。」


 アルマスはカノンのいるテーブルに向かう。ここは、カルワルナにある宿の食堂である。ここに泊まっているのは、早朝から活動する人が多い、狩人や採集者がほとんどであるため、朝から食堂は賑わっている。


「おはよう。私と風丸は騎士団のテントで寝てたから、言うほど久しぶりじゃないわ。砦に行ってた人は夜通し働いてたんだっけ?」


カノンがアルマスと会話する。しばらくすると、ワルドやハク、風丸がテーブルにやって来た。全員揃ったので、カノンが喋り出す。


「皆さん、おはようございます。今日の予定は役所に行って輸送品を届ける、昨日の素材を含めて役所に売り付けに行く、ハクが学校に行くための手続きをするです。ここまでで質問は、、、、なさそうですね。この手続きが終了した時点で護衛の契約は満了となります。なので私の興味本位ですが、今後の予定とか何かあったりします?」


カノンはアルマスらに今日の予定と、契約が終わった後何をするのかを聞いてきた。まず、ハクが話す。


「僕はとりあえず、学校いってきます。」


それに続いてアルマスが話す。


「俺も三ヶ月ほど、学校いく。理由としてはちょっと本に関することで実験したり、図書館行きたいからだな。金は、、大丈夫そうだな。で、その後、ワルドとハクで大陸を旅するだな。」


ワルドはアルマスに続く。


「俺は、アルマスがいってる通り、アルマスらと旅する感じだ。あいつらが学校に行ってる間は狩人としてやってくことにするぜ。」


風丸は


「特に予定はないですね。姫からは五、六年くらい世界を見てこいといわれてますし。、、アルマス殿、その旅に同行してもいいですか?」


アルマスに旅への参加を頼み、


「いいぞ!」


アルマスは了承した。

そして、カノンが言う。


「最後は私ですね。私は大型船の免許と高等学力認定証がほしいから、学校に行くつもり。その後は未定ね。仕事も入ってないから、、アルマス、私も混ぜてくれない?」


最後にアルマスがまとめる。


「わかった。つまり、カノン、俺、ハクは学校へ行き、その間、ワルドは狩人、風丸は、、」


「狩人で」


「で活動すると。そして、その後全員で大陸の旅を始める。これでいいか?」


「「「「異議なし」」」」


こうして、その後の予定が決まった。

その後、彼らは朝食を食べて、役所に向かった。


役所


「人が多いな。前からこんな人だったか?」


役所に入ったアルマスはそう、カノンに問いかけた。役所の依頼や買取の受付などには長蛇の列が出来ており、とても混雑していた。


「いいえ、普段はこの半分くらいの人だったと思う。」


カノンは否定し、彼らは運よく混んでいなかった輸送物に関する受付に向かう。


「カノンです。依頼されていた品を届けに来ました。」


カノンは受付嬢に話しかける。


「カノン様ですね。わかりました。、、ん?、あっ、ありました。、、個人的な質問で、問題はないのですが、納期が二週間ほど早いのには何か理由があったりしますか?」


受付嬢はカノンが来るのが早く、戸惑っていた。理由としては、カノンは長い船旅にも拘らず、納期の一日二日前にピッタリ到着することが、一部で有名だからだ。


「あ~、早めの到着については先日の海が荒れた原因との関係でいろいろありまして、、、」


カノンは気まずそうに答える。


「わかりました。ありがとうございます。それでお荷物はどちらでしょうか?必要なら職員を派遣しますが。」


荷物の話になったので、アルマスが話に入ってくる。


「それに関しては、本に収納しているのですぐだせます。」


「え、あ、わかりました。では、カノン様と、、」


「アルマスです。」


「すいません。アルマス様は奥のほうで荷物の搬入をお願いします。」


アルマスとカノンは職員に誘導されるまま、奥へと入っていった。残されたのはワルド、風丸、ハクの三人だった。

 しばらくした後、突然ハクが口を開いた。


「昨日から思ってたんだけど、この町?都市?は、角とか尻尾とかある人を嫌ってる人が多いのかな?」


 ハクの発言により、三人に周りの人からの注目が集まる。


「かもな。まっ、結局のところ、俺はほぼ怪物みたいな奴だし、気にしちゃねえがな!尻尾もあるし。」


 ワルドはハクを肯定した。


「確かに、俺にも角がありますし、そこに視線が飛んで来てないと言えば嘘になります。まあ、でも、基本的には珍しいくらいの認識じゃあないでしょうか。」


 風丸は注目されていることは認めるも嫌われていることは肯定しなかった。


「ふぅん、人って難しいね。」


 ハクは二人の意見を聞いて、人を理解する日は遠そうだと思った。

 三人が適当に雑談をしていると、アルマスとカノンが帰ってきた。どうやら、荷物の受け渡しの他に素材の買取もやって貰ったようだ。二人の顔を見るにいい感じのようだ。

 アルマス達は役所から、特殊な入学願を受け取り、宿へと戻った。



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