第十七話 愚問「お金では買えないモノ」
「お金では買えないモノとは何か?」
セレブたちから直接聞いた人の話。
愛情とか友情とか、経験とか思い出とか
そんなことかと思いきや
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「安心」なんですって
お金が増えれば増えるほど不安は増す一方
塀は高くなり、セキュリティ・システムは重厚になり
気が付けば、自分が監獄にいるみたい
監獄と違うのは、それでも安心できないこと
と、このあたりまではAさんの受け売りなので
Bさんの受け売りを足しておきます
この世界はマトリックスだという話がありますが
基本、同じ行動を繰り返すような仕組みだそうです
皆が同じことをするんじゃなく、七種類のタイプがあって
それは個性ではなく下等から上等までの段階で
下等は欲をむさぼり、争い続けるとかいうやつです
(そこは仏教の六道に似てます)
ですから、もし下等に生まれると、マフィアのようにずっと抗争に明け暮れたりする。あるいは、食べ過ぎ、飲みすぎで病気になるとか。
学校の先生クラスだと、だいぶマシのようですすが、やっぱりその上に行くことは難しい。頭も良いし勤勉だし、頑張れば上に行けそうですけど行けない。先生の上だと、なんでしょう。自分の財産を差し出すとかでしょうか? 命を捨てて挑むとかでしょうか? 上には上があるわけです。
話を戻します。財産はあるけど不安でたまらない資産家も上等の部類ではなさそうです。「お金で買えないモノ=安心」なんて云ってる間は、まだまだです。
根本問題は、今のままじゃ、今の暮らしを繰り返し続けるだけだという、この世の見えざる仕組みにあるわけですから。小手先の工夫では、自分の住む世界は変えられません。
しかし、たまにすべてを捨てる酔狂な資産家がいるので、そういう元資産家は上の段階に行けるのかもしれませんね。
一方、貧乏でもお金にとらわれていると上には行けません。まあ、貧乏の多くは、お金さえあれば望みが叶うと思ってますから、資産家よりさらに下の段階なんでしょう。
ちなみに、上に行くにはタイミングが大事だそうです。
扉が開く時期にジャンプしてはじめて上に行ける。
目の前で扉が開いても、ジャンプしないと上には行けませんし、ジャンプしても、扉が開いていないと、やはり上には行けないんだとか。
思い当たることがありますか?
わたしには、何も思いつきませんでした。これまでの人生に、惜しい場面は無かったようです。
ただ、同じところをグルグルグルグル回り続けている…… そこだけは、実感があり過ぎるほど。
では、どうすればいいのか?
素朴に考えれば、
財産めいたものは捨てる。
お金のために我慢して頑張ってきたことはやめる。
そうすると、ストレス解消のためにやっていた悪習慣もやめることができる。
もし、若いうちにそれが出来れば、病気になる確率はかなり減るでしょう。
おそらく、そのあたりが準備になると思われ。
その上で何をやるか?
自分のやりたいことで、困っている人のためになることを見つけてやり続ける。下等段階に生きてる者とすれば、そこらあたりが目標になりそう。
それだって、云うがやすし行うが難しですが……、ひとつ明るい材料は、その段階に入ることが出来れば、その段階が繰り返されるということ。しんどいのは最初だけ!?
わたしなんかからすれば、その段階で十分、理想ですが、これといったスキルなんかないしなあ。すでに歳で労働奉仕もままならないし… やりたいことは、こうして○○をすることなんで、それが愉しんでもらえる日が来ることを夢見て、つづけるとしましょう!
ありがとうございました。