表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱獄王の計略  作者: 青空
5/6

四人目:二虎田 遂(にこだ とげる)

「カハッ! こんな時期に新入りかよ」


「あ、よろしくお願いします」


「お前、ここに来るってことは、そうとうヤベー奴だな!」


「そうなんですかね……」


「まあ仲良くやろうや。俺もお前も、どうせ死ぬまでこん中だ」


「いや、僕は戻りたいんですけど……」


「ムリムリ諦めな。俺も色々試したが、どうやっても出らんねぇよ」


「どんなことをなさったんですか?」


「あん? そうだな~食事を運んできた看守を捕まえて脅してみたり、関節を外して格子から抜けようともしたな。それから、血を垂れ流して鉄格子を劣化させてみたり、小便ぶっかけてコンクリートに穴開けようとしたり。まあ色々だ」


「す、凄いですね……」


「どれもダメだったけどな。カハハッ!」


「脱獄はもう諦めたんですか?」


「さ~それはどうだろうな。カハハッ!」


「ところで、そこに転がっているパン。なんか多くないですか?」


「あん? 硬くてそんなに食えねぇんだよ。いつも疲れて残しちまう」


「あ~スープに入れてもドロドロになるって話ですもんね」


「あれ全部突っ込んだら、パン生地になりそうだ」


「メニューはいつも変わらないんですか?」


「まあ和洋中あるが、中身は大して変わらねぇ。ちなみに明日は洋の日だ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ