二人目:九ノ葉 佳香(くのは けいか)
「あんた。さっきからいやらしい目でこっち見てんじゃないよ。このスケベ」
「す、すみません」
「あたしの身体は安くないんだ。勝手にヌいたら承知しないからね」
「あ、はい。気をつけます」
「ちょっと! 言ってるそばからおっ勃ってんじゃないか。先走んじゃないよ生臭い。これだから男ってやつは」
「これはその…つい……」
「まああたしの胸は男には凶器だからね。新入りには刺激が強いか」
「ほ、本当にお美しいですよね!」
「そりゃあそうさ。身体は女の武器。磨いて使わなきゃ損だろう?」
「はぁ。九ノ葉さんはなぜこんなところに?」
「はっ! ナッツクラッカーっつったら有名だろう? いや、シガーカッターのほうが分かりやすいかい? あたしと寝たけりゃ命かけな」
「ひっ!?」
「アハハ! ウソウソ。そんなちゃちな小枝なんざ落としやしないから安心しな。あたしがシャブんのはもっとぶっとい丸太だけさ。勢いよく噴きだす雨が絶景ったらないからね」
「…………」
「ところでお前さん。女は好きかい?」
「はぁまあ……」
「いちおう唾つけとこうかね。どうしても抱きたいときは声かけな。ここから出してくれるってんなら、気持ち良くイカせてやるからね」
「お、覚えておきます」