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異世界に転生しましたが取り得が何も無かったので、とりあえずあがくことにしました。  作者: こがゆー
第0章~プロローグというにはあまりにもお粗末なプロローグ~
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第3話



 えー、コホン。


 ハイテンションのノリであれこれ妄想を膨らませた訳ではあるが、冷静になってみると、そう都合よくいくのか心配になってきた。


 まず考えてほしい、そもそも俺は文系の人間だ。高校生の時なんて、理数系の授業は全て睡眠時間としてありがたく活用させて頂いていたわけだし、かといってそれ以外の専門知識を身に着けた訳でもない。

 

 この世界がどれほど文明が進んでいるのかは知らないが、この部屋の内装を見る限り恐らく俺の持ち得る知識は無用の長物と化するだろう。だって本棚とかベビーベッドとかめっちゃ精巧に作られているんだもん。あんまり詳しくはないが、こういうものは数学を使って綿密に計算されつくした柄だった気がする、確か。


 さて、加減乗除が出来るだけで「凄い!」と拍手喝采される世界線ではなさそうなので、他の線で責めていきたいと思う。もちろん数学を使う物理は論外。計算ムリ。

生物....は多分当てにならないだろうし(別に分かんないわけではないからねっ!)、社会はそもそも地理も歴史も全く異なるから駄目だろうし、辛うじて出来そうなのは家庭科.....あ、確かあれは成績2だったわ。



あれ、もしかして「俺つっえー!」できない? 


初手詰みじゃん。



・・・さて、気を取り直して。

何も武器になる事がないと判明した訳ではあるが、かといって諦めるのはナンセンス。生まれてしまった以上、人生を全うしなければならない。


そこで俺は考えました。自分の持っているアドヴァンテージは何なのか。この聡くて超高速回転する俺の脳みそが導きだした答えはずばり、転生。

というか、それしかない。


 とはいえ、赤子の内からしっかりとした意識があるというのは普通に考えても凄い事だと思う。色々と吸収できる小さい内に大人並みの意識があるのはかなり有利なハズだ。問題は、そのアドバンテージをどう活かしていくかという話だが、まあ乳飲み子の内は何もできないと思う。なんせずっとベッドに寝かされているし。当分の間は物思いに耽る事にします。




書き貯めではないので不定期投稿になると思います。しかし、何とか完結はさせたいなと思っているので、温かい目で見守って下されば幸いです。

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