第2話
いよいよ本格的に,,,,,,なるか?
どうも皆さんこんにちは。先日の赤ちゃんです。あの後無事にお母さまから「ライアン」と命名され、エスニア・ライアンとして生きることになりました。今は乳母からの授乳攻撃を受けまくって辛いです。
いえ、最初は抵抗しようとしたんです。お母さまのならまだしも、赤の他人のしかも美人さんから授乳されるなんて、恥ずかしいにも程があります。でも諦めました。抵抗するのに疲れたのと、確か前世で「母乳を飲まずに育った子は弱い」と聞いた気がしたので、健康の為に飲むことにしたのです。別に下心なんてありません。ないったらないんです。..............いや、本当に無いから。悲しくなるほどに。
閑話休題。
さて、よくわからないままに転生した訳である。混乱する中思ったのは、「もうどうしようもない」ということだ。巷で噂の異世界転移というものであれば日本に戻れそうな気もするが、悲しきかな今回は異世界転生。前世への心残りは勿論あるわけだが、今更戻れそうな気もしない。さて、どうしたものか。
そこまで考えたところでふと思い出した。
そういや前世の一番の心残りは異世界ものをもっと堪能することだったな、と。
当時、日本。
現在、異世界。
はっ!? これはもしや..........絶好のチャンスでは?
いつからか憧れとなっていた異世界系フェアリーテール。友人に勧められたころは昼ドラ並みに下らないものと見下していた訳だが、何事も偏見はよくないと、強制的にその手のアニメの第2話を見せられた際に痛感した。そこから色々なアニメを見始めたのだが、それだけでは飽き足らず、ついに小説サイトにまで手を出し始めた。当時は上司から理不尽に扱われ、クライアントからは無茶な要求ばかりされてと、精神的にかなり参っていた状態だったので、現実逃...のめり込むまではあっという間だった。
目指す先などとうに無く、ただひたすら働く機械から、生きがいを見つけた人間になり、毎日充実した日々を送っていたはず,,,,,,
あれ?読み進めるのに夢中で夜更かししていたから、もしかして死んだのは自業自得か?
まあともかく、当時色んな作品を見聞して思ったのが、「ここはもっとこうしてほしい」ということだ。わりかし各々の趣味趣向がはっきりと表れるこの界隈では、中々に奇天烈なストーリーが多い。勿論それはそれで非常に面白いわけなのだが、いまいち俺の趣味とは合わない。そんな事が多々あった。
さて、話を戻そう。グダグダ言っているが、詰まる所、俺は「自由気ままに色々やってみたい」ということだ。せっかくしがらみのない三男として生まれたのだ。不幸中の幸い、俺は生まれる前から意識がある。今から色々と挑戦してみれば良い。実に楽しみである。