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依頼チャットと変な子



…………………………………………………


チャット回です


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


千葉の何でも屋『柏木』


1.報酬は1回1万円。


2.裏仕事、運び屋などの悪徳業は受け付けない。


3.雇い主の年齢は問わない。但し報酬は必ず払うこと。


4.何でも屋とはいえ男なので、嫌な方は諦めてね☆


5.相談は以下のチャットでやってるよ!

『Kasiwagi_@@uuu,///xxynt』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



名無しのさん

1.『突然ですが、依頼を受けていただけないでしょうか。』


柏木さん

2.『はい。大丈夫ですよ。えっと…………いつですかね?予定が空いていればいけますが。』


名無しのさん

3.『明日です。いや、時間的には今日ですね。もう0時過ぎてますし。』


柏木さん

4.『それまた急ですね?!あーっと……………今日は9時から13時まで犬の世話で、15時から19時まで店番。20時から22時まで夜間保育の手伝いですね。他の時間なら空いてますが。』


名無しのさん

5.『犬の世話で1万も取るんですか。ボッタクリですね。』


柏木さん

6.『依頼をしに来たのか俺のことを嬲りに来たのかはっきりしてくれないかな?!

確かに自分でも1万はボッタクリだとは思うけど、一々事細かく料金設定するの面倒くさかったしイレギュラーに対応しにくいから仕方ないの!

あと、犬の世話って結構体力使うから!』


名無しのさん

7.『あ、そうでした。依頼のことでしたね。別にあんまり時間は掛からないので今日でお願いします。あと店番で1万もボッタクリじゃないですか?』


柏木さん

8.『君は俺のこと嫌いなの?!嫌いなんでしょ?!さっきから俺に対して当たりきつくないかな?!

ま、まぁ、時間は掛からないのね。了解。じゃあ13時半から14時半で良いかな?良いならもう一つチャット作るからそっちに来てくれるかな?君のこと招待するから。』


名無しのさん

9.『大丈夫です。』


柏木さん

10.『了解。』


『マスターユーザー.柏木さん』が『ユーザー.名無しのさん』を招待しました。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


柏木さん

1.『いらっしゃい。名無しのさん。ここは個人チャットだから詳しく依頼について答えてくれるかな?』


名無しのさん

2.『マスターユーザーってダサいですね。センスを疑います。』


柏木さん

3.『また唐突な罵倒来たね?!あとアレを作ったの俺じゃないから!』


名無しのさん

4.『そうでしたか。アレはあなたのようなセンスの持ち主にしか作れないと思いましたから。』


柏木さん

5.『やめて!やめて!俺はもう瀕死だから!死体蹴りはやめて!』


名無しのさん

6.『依頼についてなのですが。』


柏木さん

7.『急に元の話に戻ったね?!切り替え早い子は好きだよ?!』


名無しのさん

8.『気持ち悪いです。チャットとはいえ顔も知らないキモ親父に好きと言われながらブヒブヒされるのは。』


柏木さん

9.『酷くないかな?!ただ自分の好みを話しただけでそこまで罵倒されたのは初めてだよ?!あと、おじさんちゃうわ!』


名無しのさん

10.『似非方言は気持ち悪いのでやめたほうがいいかと。』


柏木さん

11.『確かにね?!いや、うん。確かにね!いや、うん。もういい加減依頼についてを話してほしいな!』


名無しのさん

12.『あ、そうでしたね。依頼のことでした。柏木さんが一々話を脱線させるから忘れてました。』


柏木さん

13.『まさかの俺のせい…………多分7:3くらいで君の方だと思うよ?』


名無しのさん

14.『スルーしますね。それで、依頼についてですが………自分からは特にありません。依頼内容については、今日会ってから話します。』


柏木さん

15.『スルーされちゃったよ…………まぁいいや。じゃあいくつか質問させてもらうね?まず、住所は何処かな?俺は基本千葉県内…………主に千葉市から1時間圏内でしか仕事を受けないから、それ以外なら諦めてね。』


名無しのさん

16.『私の住所を知って何をする気ですか?この変態。』


柏木さん

17.『さっき仕事をしに行くって言ったよね?!というか君も会ってから話すって言ったよね?!』


名無しのさん

18.『あ、そうでした。私としたことがうっかりです。それで、私の住所ですがアメリカです。移動費は自腹でお願いします。』


柏木さん

19.『まさかの海外っ!!しかも自腹だと完全なる赤字だっ?!』


名無しのさん

20.『ワールドジョークです。面白かったでしょう?』


柏木さん

21.『何も面白くないわっ!てかジョークじゃなかったら俺の海外行き確定するとこだったよ?!』


名無しのさん

22.『そもそもパスポートを持ってないんじゃないですか?』


柏木さん

23.『舐めんな!これでもパスポート以外にも車からトラック、バイクまでの乗り物と小型船の免許まで持ってるわ!何なら教育免許や看護の資格まで持ってるし!』


名無しのさん

24.『キッモっ』


柏木さん

25.『流石に酷くないかな?!簡素だから余計キツイ!しかも自分の意志じゃないし!

近所の大富豪さんに無理矢理取らされた挙句週に2回船の操縦任されて釣りに付き合わされる俺の心労を鑑みてね?!

しかも教育免許取るのに高卒認定貰うので一年位勉強したから!しかもそこから5年資格取るために大学通ってたからね?!睡眠時間1時間になったから!』


名無しのさん

26.『へー。よく倒れませんでしたね。』


柏木さん

27.『倒れたよ?!30回以上はぶっ倒れて病院送りになったよ?!常連さんだったよ?!周りのまたこいつ倒れたのかよ、みたいな視線が痛かったよ!』


名無しのさん

28.『お金無くなりそうですね。』


柏木さん

29.『そこは近くの大富豪さんに纏めて請求書叩きつけてやったよ。何か2倍位になって返ってきたけど。』


名無しのさん

30.『紐ね。いや、男だからホモかしら?』


柏木さん

31.『ホモじゃねぇよ!紐要素ほぼ消えてるから!もう!はよ本題に。』


名無しのさん

32.『あぁ、そうだったわね。私の本当の住所は千葉県千葉市〇〇区〇〇町のマンションよ。』


柏木さん

33.『それなら今日犬の世話を任された場所から近いな。というか家から10分くらい。ま、了解したわ。それで、次に聞きたいことなんだが』


名無しのさん

34.『バストサイズやスリーサイズは教えないわよ。因みにウエストサイズは48cmよ。』


柏木さん

35.『別に聞かないからね?!あと細すぎだから!ちゃんと食べなさい!』


名無しのさん

36.『近所のおばさんみたいね。』


柏木さん

37.『これ程嬉しくない褒め言葉?は初めてだよ。』


名無しのさん

38.『当たり前じゃない。褒めてないもの。』


柏木さん

39.『デスヨネー』


名無しのさん

40.『それで?聞きたいことって?』


柏木さん

41.『あぁ、名前を教えてくれるかな?あと年齢も。』


名無しのさん

42.『名前は…………うん。どうせ最後だし教えてあげる。私の名前は結城(ゆうき) 那奈(なな)よ。因みに年齢は17歳。』


柏木さん

43.『ふーん。那奈ちゃんね。よろしく。あと、別にフルネームじゃなくても良かったんだよ?標識のところで分からないと困るから聞いただけだし。』


那奈

44.『なっ?!ひ、卑怯ですよ!』


柏木さん

45.『何が?!』


那奈

46.『こうなったら…………あなたのことも教えなさい!』


柏木さん

47.『えぇ……………仕方ないなぁ。俺の名前は柏木(かしわぎ) 喰火(くうか)。何か読み難いとは思うが許してくれ。くうかと読む。因みに、年齢は21だ。』


那奈

48.『中々派手と言うか……………厨二チックな名前ですね。』


柏木さん

49.『これに関しても俺が考えたんじゃないからな?!全部近所の大富豪が悪い。』


那奈

50.『近所の大富豪さんはあなたの親か何かなんですか?』


柏木さん

51.『あーー、これに関しては気にしないでくれ。』


那奈

52.『分かりました。それはそうと、あなた21歳だったんですね。どうやったら大学とかに入れたんですか?』


柏木さん

53.『コネ。因みに小、中に関しては行ってない。というか行けてない。だから卒業資格取るのマジでしんどかった。』


那奈

54.『そもそも小、中出てないなんてあるんですか?というか出てないと高卒認定貰えないんじゃないですか?』


柏木さん

55.『そこは、近所の大富豪さんだから。』


那奈

56.『近所の大富豪さんは青ダヌキか何かなんですか……………というか、さっきから気になってるんですけど何で名前が変わってるんですか?』


柏木さん

57.『それは近所の大富豪さんの妖精の仕業だね。』


那奈

58.『近所の大富豪さん便利ですね……………』


柏木さん

59.『便利だねぇ……………』


那奈

60.『それで。他に何か聞きたいことってありますか?』


柏木さん

61.『いーや。特にないかな。それじゃ、俺もう疲れてるから寝るね。おやすみなさい。』


那奈

62.『はい。明日はよろしくお願いしますね。』


柏木さん

63.『ん。』


『マスターユーザー.柏木さん』がログアウトしました。


『ユーザー.那奈』がログアウトしました。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「あああぁぁ…………疲れたなぁ。早く寝よ。


そう言いながらパソコンの電源を落とし、そのままベッドにダイブする。

シミの付いた天井を見ながら、俺はさっきの子について考えていた。


「変な子だったなぁ」


俺の口から意図せず飛び出した言葉。しかし、不思議と嫌な気はしない。


「ま、とりあえず寝るか。」


俺は一人そう呟きながら、眠りへと落ちていった。




エーーート………………どうもすいませんでしたぁ!いやね!昨日ね!もう新作は暫くおやすみするって言ったよ?!でもね!己から出る欲望に勝てなかったんよ!


つまり…………………………うん。すまん。

明後日か明々後日に新話(これ)を投稿するんでよろしく

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