【外伝的小話】異世界ジョーク集
前回に考えた異世界ジョークの派生。
実際にある有名なエスニックジョークを色々とお国柄をミックスしたりして改変したもの。
イシュテン以外は登場未定だけれど、何となく面白くてやってしまった。
こうして、ほんの思いつきで設定とか増えたり固まったりするのだろうか? まあ、無駄にはならないと思うけど。
【各国の特徴について】
ミルレンシア皇国:格式高い。それぞれの国の特徴を持っている。都市の土地が高い。
アルミラ:質実剛健。几帳面。理屈っぽい。研究気質。飯マズで有名。
シルディーヌ:芸術で有名。男女ともに美容に熱心。性愛に対して奔放。内装は豪華だが家が狭い。
ティレント:大雑把。大体のものが大きい。
ノルエルク:効率厨。医療費が高い。
イシュテン:職人気質。食に対して煩い。飢えると恐い。女性は賢くしっかり者だが、嫉妬深い。飯ウマで有名。
◆ ◇ ◆
【ある兵士の機転】
砦は飢えたイシュテン軍に囲まれ、陥落寸前だった。
兵士「もうダメだ。おしまいだ」
兵士「この、化け物め」
兵士「ああっ!? 小隊長がやられた!」
兵士「落ち着け。お前が指揮を引き継げ」
兵士「こ、こんなところにいられるか。俺は逃げ――。ぎゃああああああぁぁっ!?」
兵士達はもはや恐慌状態であった。
隊長「もう少し。もう少しだけ耐えてくれっ! あと半日で援軍が来るっ!」
兵士「そんなの、とても無理です。あと数時間。いや、あと数十分で連中はここを落としますよ」
隊長「あっ!? お前、一体何をしている?」
兵士の一人が、恐怖で気が狂ったのか、砦の外に食料を投げ捨てていた。
兵士「こうすれば、少なくとも奴らが飯を食っている間は生き延びられるっ!」
こうして、彼らは援軍到着まで持ち堪え、撃退に成功した。
◆ ◇ ◆
【イシュテンと神帝様】
神帝様がイシュテンをお作りになったときのこと。
神帝「イシュテンには良質の水と美味い食べ物が沢山得られるようにしよう」
御使い「神帝様。それでは、あまりにもイシュテンが恵まれてはいませんか?」
神帝「だって、連中。飢えてこっちに攻め込んできたらヤバいし?」
御使い「まあ、確かに」
◆ ◇ ◆
【旅行して料理が不味いと伝えたら】
アルミラ:食べられるだけありがたく思えとお説教され、無理やり食べさせられる
シルディーヌ:なら、料理を眺め美しい盛り付けを楽しむといいとアドバイスされる
ティレント:数分後には、料理は別の客が快く頂いている
ノルエルク:弁護士が出てくる
イシュテン:医者が出て来て、料理人と一緒に診察を受けることになる
ミルレンシア:原因、理由を確認した上で対応が決まる
◆ ◇ ◆
【品種改良】
食べ物の品種改良に見る各国の方向性
アルミラ:とにかく丈夫なやつ
シルディーヌ:とにかく見映えのいいやつ
ティレント:とにかくデカいやつ
ノルエルク:とにかくすぐ育つやつ
イシュテン:とにかく美味いやつ
ミルレンシア:丈夫で見映えがよくて大きくすぐ育ち美味い。ただし、いずれも少しだけ各国より劣る
◆ ◇ ◆
【製品開発】
各国の製品開発に見る方向性
アルミラ:とにかく丈夫
シルディーヌ:とにかく格好よく美しい
ティレント:とにかくデカい
ノルエルク:とにかくすぐ作れる
イシュテン:とにかく高性能
ミルレンシア:丈夫でデザインに優れ作りやすく高性能。ただし、いずれも各国より少しだけ劣る。
◆ ◇ ◆
【仕事のやり方】
各国に見る仕事の特徴
アルミラ:就業時間内はとにかく集中
シルディーヌ:とにかく格好よく
ティレント:建築以外、大雑把
ノルエルク:とにかく効率よく
イシュテン:夢中になったら、時間なんて知ったことではない
ミルレンシア:就業時間内は集中しつつ、効率を考えながら、場合に応じて適度に残業する
◆ ◇ ◆
【男の夢】
アルミラで学び ※教育のレベルが高く講義も面白い
イシュテンの女を妻に迎え ※良妻賢母で飯が美味い
ノルエルクの企業に勤め ※高給
シルディーヌの女を愛人にして ※床上手の美女
ミルレンシアでティレント式の家に住む ※格式のある土地にデカい家
◆ ◇ ◆
【男の悪夢】
ノルエルクで学び ※教育のレベルは高いが講義が退屈過ぎる
アルミラの女を妻に迎え ※メシマズ
ティレントの企業に勤め ※単調な仕事が多く退屈
イシュテンの女を愛人にして ※嫉妬させると命が危険
ミルレンシアでシルディーヌ式の家に住む ※高い家賃で家が狭い
◆ ◇ ◆
【刃向かってはいけないもの】
アルミラの学者 ※討論が終わらない
シルディーヌの芸術家 ※作品解説が終わらない
ティレントの格闘家 ※人外
ノルエルクの企業家と法律家 ※社会的に死ぬ
空腹のイシュテン軍 ※全力で逃げろ
嫉妬に狂うイシュテン女 ※全力で謝れ
皇帝陛下 ※マジで止めろ
◆ ◇ ◆
【新しいものとその伝播】
アルミラが理論を提唱し
シルディーヌが問題点を指摘
ノルエルクが最適化と実用化
イシュテンが進化、発展させ
ティレントで大量生産される
でも、何故か既にミルレンシアにはある
◆ ◇ ◆
【最強の軍隊】
ミルレンシアの大将 ※最高の統率力
ノルエルクの参謀長 ※効率的かつ現実的な作戦を統合、採用
アルミラの作戦立案室 ※ありとあらゆる可能性を分析
ティレントの補給部隊 ※どこだろうと物を運ぶ強靱な肉体
シルディーヌの医療部隊 ※医療技術も高い上に、美しい看護師に囲まれ、生きる希望が湧く
イシュテンの(飢えた)戦闘部隊 ※とにかく強い
◆ ◇ ◆
【最弱の軍隊】
シルディーヌの大将 ※決定力に欠ける
ミルレンシアの参謀長 ※いい加減な情報分析を信じて滅茶苦茶な作戦を採用
ティレントの作戦立案室 ※いい加減な情報分析で作戦を立案
イシュテンの(飢えた)補給部隊 ※食べ物が消えてしまう
ノルエルクの医療部隊 ※医療費が高過ぎる
アルミラの戦闘部隊 ※頭でっかちで纏まらない
ここに、アルミラの炊事係が追加されると、それはもはや軍として成立しない。
【外伝的小話】だから、「銃と魔法編」じゃないし。ノーカウントだ。そう自分に言い聞かす。