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仙人伝説殺人事件  作者: ノース
事件編
1/19

プロローグ

……。

私はXデーを前に興奮する動悸を必死で抑えていた。シアン化ナトリウムを見ていると心が落ち着いていくのがわかる。ネズミを使った動物実験は成功した。この化学式なら必ず人間でも成功するはずだ。私は念のためにもう一度机の上に置いてあるレポート用紙をまくり計算を始める。うん。問題ない。次に、もう一人の殺し方だ。

私の頭の中で、“その時”の状況をシミュレーションする。二人目を殺すのは時間との戦いだった。何かが狂えばそれだけで計画に支障をきたす恐れがある。一人目の殺害は多少、誤差が生じても計画に変更はない。だが、二人目となるとそうはいかない。あそこなら、あれを使えばあそこまで着くのに時間は十分かかる。あれを使って短縮すればおよそ二分だ。

大丈夫……いける。いける。

私は胸に手を置き、何度も深呼吸した。そして、カレンダーに今日の日付にばつ印を付ける。

待っていろ……。

私はお前らを絶対に許さない。

どんなことがあっても、お前らを殺す。

そして、その準備は整った。

あとは時が来るのを待つだけだ。

落ち着け……。まだ堪えるんだ。

私は地獄からお前らを裁くために来た死神。

必ず死の制裁を下す。情状酌量の余地などない!

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